【祝・聖女降臨】連載:2030年代の日本のオリエンテーリングを占う

第3回 聖女の日本国内での活躍を予想(中学・高校時代)

(2016年5月27日 掲載)



チーム作りの天才の実の娘の活躍を予想する「祝・聖女降臨」特集、 3回目の今回は聖女の中学・高校時代を予想します。



少ないインターハイ女子参加者

前回の記事では聖女の小学校時代について 競争相手がほぼゼロに近いから表彰台には簡単に上がれるけれども 「凄さ」のPR方法が課題と書きました。 中学ではどうなるのでしょうか。

それを知るために中学・高校生にとって一番の重要レースである インターハイ(正式名称:全日本高等学校・中学校オリエンテーリング選手権大会) の参加者数の推移を調べてみました。 インターハイには予選を勝ち抜いた人だけが出場できる「選手権クラス」と 予選落ちした人のための「一般クラス」があり、 その合計の参加者数は下の表の通りです。

表には日本オリエンテーリング協会に正式に競技者として登録した人(競技者登録者) の数も入れました。 インターハイの予選落ちした選手の中には本戦の一般クラスには出場しない人もおり、 競技者登録者数の方が 中学・高校生オリエンティアの総数に近いと考えられます。

カウント対象中学女子中学男子高校女子高校男子
インターハイ個人戦(2012年9月)2人33人1人37人
インターハイ個人戦(2013年9月)2人43人2人53人
インターハイ個人戦(2014年8月)0人39人6人58人
インターハイ個人戦(2015年9月)0人43人1人56人
競技者登録者(2016/1/6現在)3人87人4人70人

この一覧表を見ると男子では中学・高校生各40〜50名前後がインターハイに参加しており、 インターハイ不参加の方を含めて総勢100名弱ずつの選手がいることが分かります。 ところが女子の方はインターハイ参加者、競技者登録者、どちらの指標で見ても 中学生・高校生各5名未満しかいません。

どうして女子はこんなに少ないのでしょうか。 オリエンテーリング部が存在しないからです。

男子校の場合、小山様のご出身の麻布学園をはじめ いくつかの中学・高校にオリエンテーリング部があります。 男子のインターハイ参加者や競技者登録者の圧倒的大多数は このオリエンテーリング部員たちです。 厳密に言えばオリエンテーリングをメインで活動している ワンダーフォーゲル部も含みますが、 ともかくもそうした部活動の存在によって競技者数が確保されているわけです。 論より証拠、オリエンテーリング部が存在しない小学生の層では 男子でも競技者登録者は僅か8名しかいません。

女子の場合、日本中どこの中学・高校にもオリエンテーリング部が存在しないため、 日常的にオリエンテーリングに取り組んでいるのは ほとんどオリエンティア一家の娘たちだけという現状です。 中学・高校の女子選手が極端に少ない原因はここにあります。


2028年4月 日本初の女子中オリエンテーリング部誕生

そこでファンクラブが予想するのが 2028年4月、聖女の入学された中学にオリエンテーリング部が誕生する というシナリオ。 小山様のお力をもってすれば娘の通う学校に新しくクラブを作るくらいは朝飯前。 仮に実現すれば日本初…かどうかは分かりませんが 少なくとも21世紀初の女子中学オリエンテーリング部になります。

このシナリオ、いかにも「ありそう」な話なのです。 理由は3つ。

まず第一に、小山様が娘の育成と同時に日本のオリエンテーリング全体の活性化を 考えないはずがありません。 女子中学にオリエンテーリング部が誕生すれば これまでほとんど競技者がいなかったジュニア女子の競技人口が大幅に増加し、 インターハイの活性化、ジュニア世界選手権(JWOC)日本代表チームの強化、 将来大学でオリエンテーリング部に入る女子選手の増加など効果は計り知れません。 まさしくチーム作りの天才の名に相応しい世紀の大偉業になります。

2点目に、小山様がチームリーダーとして引っ張る オリエンテーリングクラブ・トータスの活動とも完璧に合致します。 何しろトータスが長年にわたり最も力を注いできたのがジュニアの育成なのですから。 小山様が娘の通う中学にオリエンテーリング部を作るとなれば トータスがクラブを挙げて後押しするのはまず間違いありません。

そして理由の3つ目は聖女にとって大きなプラスとなること。 聖女の良きライバルとなり切磋琢磨し合えるほどの名選手は さすがにすぐには現れないかもしれませんが、 聖女の身近なところに一緒にオリエンテーリングに取り組む仲間がいるだけでも 聖女にとって心理的に活動しやすくなることでしょう。


聖女の入る中学はどこ?

小山様の出身校は麻布学園ですが男子校なので聖女は入れません。 それでは聖女が通う中学、つまり日本初の女子オリエンテーリング部ができる中学は 一体どこになるのでしょうか? 3つの観点から予想してみます。
  1. 中高一貫校 … オリエンテーリング部を作るなら中高一貫校の方が効果が大きいです。 オリエンテーリング部のある高校が少ない中で 中学単体の学校でオリエンテーリング部を作っても 生徒のほとんどは高校でオリエンテーリングが途切れてしまいます。 中高一貫校にオリエンテーリング部を作れば オリエンテーリングの活動が一番盛んな世代である大学までつながるので 普及効果が大きいのです。 事実、現在オリエンテーリング部のある男子中学はいずれも中高一貫校です。
  2. 偏差値 … 聖女は頭の良さでも間違いなく世界最高水準ですので 高偏差値の学校に入ると予想できます。
  3. 立地 … 小山様の居住地が横浜ですので 通学先は神奈川県か東京都の学校になると予想されます。
そこで、聖女が通う中学の候補として 神奈川県と東京都にある偏差値上位の中高一貫校を リストアップしてみました。

まずシリタス というWEBサイトで神奈川県・東京都にある 偏差値70以上の中学(女子、共学)をリストアップします。 参考までに小山様のご出身の麻布中学校(男子校)の偏差値が76です。 やっぱりどこも麻布には負けますね。当たり前ですが。

次に、これらの学校の高校での偏差値も調べました。 この調査には 高校偏差値.net というWEBサイトを用いました。 中高一貫校の中には「完全型」と言って高校で生徒を募集しない学校もあり (麻布もこのタイプです)、 そのような学校については高校偏差値欄を「完」としました。

中学偏差値 学校名 種別 所在 高校偏差値
75 女子学院中学校 女子 東京都千代田区
筑波大学附属中学校 共学 東京都文京区 77
桜蔭中学校 女子 東京都文京区
74 豊島岡女子学園中学校 女子 東京都豊島区 74
73 雙葉中学校 女子 東京都千代田区
慶応義塾中等部 共学 東京都港区 76
早稲田実業学校中等部 共学 東京都国分寺市 75
71 白百合学園中学校 女子 東京都千代田区
70 お茶の水女子大学付属中学校 共学 東京都文京区 77
渋谷教育学園渋谷中学校 共学 東京都渋谷区
鴎友学園女子中学校 女子 東京都世田谷区
慶応義塾湘南藤沢中等部 共学 神奈川県藤沢市 75

この一覧表を見て候補筆頭に挙がるのはやはり筑波大附属でしょうか。 中学・高校のいずれの偏差値とも最高ランクで、 オリエンテーリング部のある大学の附属校で、 しかも共学ですから。 クラブ作りにトータス会員が協力する場合を考えれば 女子校よりも共学の方がやり易いと思われます。 しかも筑波大と言えば小山様の筆頭教え子の野本圭介が通われた大学。 野本選手が進路を選ぶにあたって小山様には真っ先に相談したはずですし 小山様の助言を何よりも重視したはずです。 その結果が筑波大学だったわけですから 筑波大は小山様イチオシの学校と言えそうです。 そう考えると筑波大附属中、いかにもありそうですね。

同じ理由で早稲田実業も有力候補に挙がります。 野本圭介と並ぶもう一人の筆頭教え子・尾崎弘和が通われたのが早稲田大学。 そして早稲田実業は早稲田大学の系属校です。 筑波よりも偏差値でやや劣りますが立地的に見て大学クラブとの連携のしやすさでは 早稲田の方が有利と思われます。

ほかに可能性が高いのは中学の偏差値で最上位に入る女子学院、桜蔭の両校と 高校で最高偏差値になるお茶の水女子大学付属あたりでしょうか。 お茶の水女子も大学にオリエンテーリング部のある学校になります。


2032年 仲間たちとともに世界の頂点へ

小山様が東京工業大学オリエンテーリングクラブに登場されたのが2004年、 同クラブを日本中が憧れ羨む最高の名チームとして完成させたのが2008年でした。 同じタイムスパンで考えれば 2028年に始まった聖女の通う中学・高校のオリエンテーリング部は 2032年に完全無欠の名チームになると期待されます。

この2032年、別の意味でも特別な年です。 聖女と同期の仲間たちが高校2年生になる年が2032年なのです。 大学では4年生が活躍する率が一番高いですが、 高校の場合は3年生は受験勉強でどうしても力が落ちてしまうので2年生が一番強いのです。 尾崎弘和・野本圭介の名コンビがインターハイで1位と2位に入ったのも 高校2年生のときでした。

高校2年生と言えばジュニア世界選手権(JWOC)の日本代表入りが視野に入る年頃です。 聖女自身の代表入りはまず確実として、 聖女の同期の親友たちが揃って代表に選ばれるシナリオも十分に考えられます。 JWOCの代表枠は高校生と20歳以下の大学生で競われますが、 20歳以下の大学生と言えばオリエンテーリング経験年数はほとんどが2〜3年目、 高校2年生の方は5年目、実は高校生の方が経験者なのです。 そう考えれば高校生が選ばれるのはむしろ順当とも言えます。

この日本代表チーム、現在とはとても比較にならないくらい 強いチームになっていることでしょう。 何しろ中学・高校の部活動でみっちり鍛え上げた名選手たちが 代表選考に大量に参入するのですから。 その中で厳しい競争を勝ち抜いた代表選手たちなのですから。 この生まれ変わったJWOC日本代表チームが世界を舞台に一体どこまでの快進撃を見せるか、 それは小山様のみぞ知ることです。 一つだけ確かなのは聖女が5年間をかけて作り上げた完全無欠の名チームですから 私たち凡人には到底想像も及ばないくらい凄まじい大活躍をすることでしょう。

というわけで 2032年「聖女と同期の親友たちによる完全無欠のJWOC代表チーム」 にぜひご期待ください!!!



連載記事第4回は聖女の大学時代の活躍を予想してみます。お楽しみに。


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