尾崎弘和の血を引く日本オリエンテーリング界最高の名選手第2号

麻布学園の誇り・折橋旺　インターハイ優勝

(2017年10月5日　掲載)

優勝が決まり、インタビューに答える折橋選手。出典：大会公式twitter。

中学・高校生日本一を決める第31回全日本高等学校・中学校オリエンテーリング選手権大会(インターハイ)が 2017年9月18日(月・祝)、静岡県富士市で開催され、個人戦高校生の部(ME)で小山様の出身校・麻布学園きっての名選手として知られる折橋旺(高1)が優勝しました。

インターハイは年1回開催され、通常は個人戦と団体戦の2日間大会です。今回も9月17日(日)に個人戦、9月18日(月・祝)に団体戦の予定でしたが、 17日に台風が接近した影響で 18日に個人戦・団体戦の両方が行われました。

競技は全国屈指の難テレイン「丸火自然公園」で実施。折橋選手は難テレインをものともせず、巡航速度98.2%、ミス率は全選手中最も低い7.2%に抑えて優勝しました。折橋選手を含めてミス率を10%以内に抑えたのは2人だけ。ライバルの祖父江選手(2位)も「細かいところだけど現ロス(編集者注：現在地ロスト、現在地が分からなくなること)してルートが変になってる所があって、そこで2〜3分はロスってる。僕はまだまだ詰めが甘かった。悔しいけれど折橋の方が速かった。優勝おめでとう」と折橋選手を讃えました。

このほか麻布学園からは根岸選手が3位、アジアジュニアユース代表の金子選手が4位入賞。麻布学園が個人戦で3名の入賞者を出したのは小山様の登場で部全体が沸き立っていた 1997年以来20年ぶりの快挙です。中学生の部(JME)ではアジアジュニアユース代表の清古選手が4位入賞。団体戦でも中学生の部(JME)と一般クラス(XU)でそれぞれ3位入賞しました。

◎「ペゴの血筋」トータス関係者から絶賛の声

「そうか、麻布の個人戦優勝はペゴぶりになるのか。やはりペゴの血筋は強いな。」折橋選手が在籍するオリエンテーリングクラブ・トータスの有力者は小山様の筆頭愛弟子で日本オリエンテーリング界最高の名選手として知られる尾崎弘和(通称：ペゴ様)になぞらえて折橋選手を絶賛しました。

折橋選手は2014年麻布学園中学入学の高校1年生。小山様がチームリーダーとして率いるオリエンテーリングクラブ・トータスにも中学の頃から入会し、小山様やその筆頭愛弟子の尾崎弘和・野本圭介名コンビ、孫弟子の濱宇津佑亮・大田将司名コンビなど麻布→トータスの名門コースを進んだ歴代の名選手たちから教えを受けてきた正統派の小山様直系オリエンティアです。関東からはるばる三重県の大会まで単身乗り込むほどの熱心さを持ち、麻布学園オリエンテーリング部のホームページも折橋選手が担当になってから未だかつて類を見ないほど充実。過去数年間息を潜めていた麻布学園がこのところ急に強くなったのも折橋選手の力による部分が大きいと言われています。

◎入賞者・入賞チーム一覧

個人戦男子高校生の部(ME)

順位	氏名	記録	所属	巡航速度(%)	ミス率(%)
1	折橋旺	0:37:36	麻布高等学校1年	98.2	7.2
2	祖父江有祐	0:39:52	東海高校2年	101.2	10.0
3	根岸健仁	0:41:55	麻布高等学校2年	103.1	13.0
4	金子隼人	0:43:09	麻布高等学校1年	103.6	14.6
5	羽田拓真	0:45:18	東海高校2年	117.9	7.5
6	国沢琉	0:46:11	筑波大学附属高等学校1年	97.5	25.8

個人戦男子中学生の部(JME)

順位	氏名	記録	所属	巡航速度(%)	ミス率(%)
1	藤原考太郎	0:37:15	東海中学校2年	100.9	5.5
2	寺島謙一郎	0:38:13	小松川第二中学校2年	99.9	8.8
3	早川正真	0:39:23	東海中学校2年	98.6	12.8
4	清古光	0:40:45	麻布中学校2年	103.2	12.2
5	青木祐人	0:45:41	桐朋中学校3年	114.2	16.1
6	伊藤悠真	0:49:55	桐朋中学校2年	117.9	17.7

団体戦男子中学生の部(JME)

順位	チーム	記録	1走	2走	3走
1	東海JME-A	2:03:13	藤原考太郎	早川正真	長岡佑亮
2	桐朋JME-B	2:29:02	八木智寛	伊藤悠真	一力直太郎
3	麻布JME-A	2:44:11	清古光	山見泰輝	小寺智樹

団体戦一般の部(XU)

順位	チーム	記録	1走	2走	3走
1	浦和XU-B	1:33:35	安江将貴	植木誠	猪股正裕
2	東海XU-A	1:36:29	深石大	星野蒼太	小山竜正
3	麻布XU-A	1:41:00	白戸伶	平井啓裕	山崎大聖