小山様が愛好するスポーツ「オリエンテーリング」を知ろう

オリエンテーリングってどんなスポーツ?


オリエンテーリング競技の様子。 2005年度日本学生オリエンテーリング選手権大会ミドル・ディスタンス競技部門 (インカレミドル)にて。 WEB上で見つけた写真をずっと昔に保存したもので、 どのWEBページに載っていたのか今となっては不明です。


2020.6.14追記
本記事は10年ほど前に書いたものです。 地図の図式をはじめ現在は変更になっている箇所が多々ございます。
また後半の方にごく初歩的なナビゲーション技術や練習方法の解説も載せておりますが、 全くの初心者から始めて一応は一人でオリエンテーリングコースを回れるようになるくらいまでを 想定したものです。 既に中級・上級レベルの技能をお持ちの選手が 更なるスキルアップのために活用できる内容ではございません。
小山様は世紀の大天才として これまでに全国トップレベルの名選手を数え切れないほど多数育てておられますが、 あいにく本記事の執筆者は小山様ご本人ではなく、 ただのファンの一人(ごく普通の大してオリエンテーリングが速くも上手くもない凡人オリエンティア) ですので上級者向けの更なるレベルアップ用の記事など書けるわけがございません。 普及活動の一環としての記事ですので位置づけをご理解賜りますようお願いいたします。


目次




オリエンテーリングってどんなスポーツ?

 オリエンテーリングは山の中や公園等の決められた地点(コントロール)間を 自由なルートで回ってそのタイムを競うスポーツです。 「自由なルートで」という点が特徴で、例えば最近流行りのトレイルランニングなどは 山を走ってタイムを競いますがルートはみな同じです。 一方、オリエンテーリングでは選手が自分でルートを決めます。 したがって単に速く走るだけでなく、いかに良いルートを選ぶかが勝敗を左右します。 初心者向けのグループクラスは別にしてオリエンテーリングは基本的に個人競技ですので ルート選択を人に委ねることも人と相談することもできません。 選手一人一人が自分自身でルートを決めて走ります。

 オリエンテーリングでは独自フォーマットで書かれた地図を持って走ります。 地図にはコースが書かれています。 下の図はその一例です。 地図上の△の地点からスタートして1,2,と番号の振られた ○の中心点(コントロール)を順番に回り、 ◎の地点にフィニッシュするまでのタイムを競います。 コントロール位置には目印として 「コントロール・フラッグ」と呼ばれる橙色と白の2色の旗が 設置されています。 コントロール間の移動では民家の敷地など立入の禁止された一部の場所を除いて どこでも自由に通行できます。


コースの書かれたオリエンテーリング地図(コース図)の例。 トータス八ヶ岳10☆StarsCup2008 (2008/9/21NPO法人オリエンテーリングクラブ・トータス開催) のコースの一部をスキャンしたものです。


コントロールフラッグ。


 途中に案内板などはありませんので 自分で地図を見てナビゲーションしながら進まなければなりません。 ナビゲーションに使用できる道具はコンパス(方位磁針)だけです。 GPSなどの電子機器類は使用できません。 ルートの良し悪しのほかにナビゲーションをいかにスムーズに行うかによっても タイムは大きく変わってきます。 また下手なナビゲーションをすれば山の中で迷子になってしまい、 タイムを大きくロスすることになります。

 オリエンテーリングで走る場所は道だけとは限りません。 上級レベルのコースにもなれば道を使わない方が速い場合や そもそも道が存在しないエリアが用いられる場合もしばしばです。 したがってルート選択も単に「右の道を行くか左の道を行くか」というような 二者択一の選択ではなく 無限通りの候補の中から最適なルートを見つけ出す必要があります。 そして決めたルートをその通りに辿るためにコンパスワークや地形読みなどの 高度なナビゲーション技術を駆使することになります。

 初心者がオリエンテーリングをやるとたいていは迷子になって10分も20分も (場合によっては1時間も)山の中をうろうろすることになります。 したがって初心者同士の勝負では足の速い遅いはあまり関係無く、 迷子になっていた時間の短かった人が勝つ場合がほとんどです。

 経験を積むにつれてこのように長時間迷子になることは少なくなり、 上級者レベルでは10秒や20秒といった小さなタイムロスの1つ1つが 勝敗を左右する緊迫した勝負になってきます。 このレベルになってくるとルート選択やナビゲーションによってつく差はごく僅かで、 競技成績を左右する最大の要素は体力になります。 そのため上級者は体力のトレーニングも熱心に行っていて、 日本代表選手や学生トップクラスの選手であればたいていは月200〜500kmほど走っています。 また体力と言っても平地を走るのとは違い、 藪をかき分け倒木を乗り越えぬかるみに足を取られながら 急峻なアップダウンのある斜面を駆け回る必要があります。 このようにオリエンテーリングは単に難しいだけでなく 実はかなりタフなスポーツでもあるのです。


地図を読みながら階段を駆け上がるスタート直後の選手たち。 中日東海大会(2012/2/12)にて。 上林氏の写真館 に掲載された写真を使用させていただきました。


急斜面と格闘する小山選手。 急斜面は登るときだけでなく横切るときにもかなり体力を使う。 全日本選手権大会(2012/5/4)にて。 上林氏の写真館 に掲載された写真を使用させていただきました。

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レクリエーションとしての一面も持つオリエンテーリング

 オリエンテーリングはタフなスポーツですがレクリエーション的な一面も持っています。 特に初心者の方がオリエンテーリングをされる場合、 難しくてあまり走れないためスポーツというよりはむしろ クイズを解くときのような気分になると思います。 また初心者向けには例外的にグループ単位での参加も認められる場合が多く、 ご家族や友人知人、クラスメイトなどと相談しながら 一緒にコントロールを探し回ることになります。 こうしたことから一般の方の間では レクリエーションとしてのオリエンテーリングのイメージが 比較的広く定着しています。


ボーイスカウトでのグループオリエンテーリング。 仲間で相談しながらコントロールを探して回ります。 ボーイスカウト桜井第2団カブ隊のブログに掲載された写真を 使用させていただきました。


 上級者にとってはさすがにレクリエーションというわけには行きません。 みな日頃から一生懸命に体力のトレーニングに取り組み、技術練習を重ね、 大会では真剣に走ります。 れっきとしたスポーツなのですから。

 でも、他のスポーツと比べれば大会の雰囲気はどこか和やかで ライバルチームの選手同士も概して仲が良いなど レクリエーションに通じる一面も持っています。 サッカーのワールドカップなどでは選手同士今にも殴り合いになりそうになるのを 審判が止める場面や興奮したサポーターが暴徒化するケースなどがよく見られますが、 オリエンテーリングでは世界選手権レベルの真剣勝負でも このようなことはまず考えられません。 レース中に選手が直接に向かい合うのは他の選手ではなく急斜面や湿地や難しい地形であり、 危険を伴う野外スポーツにあって日頃は勝負の相手でも いざというときには助け合う仲間になるといった事情が関係しているものと思われます。

 レースの前はお互い頑張ろうと励まし合い、レース中は真剣に走り、 フィニッシュしたら仲良くその日のレースの反省をする。 これがオリエンテーリングの大会です。 その意味でオリエンテーリングはスポーツとレクリエーションの良い面を 兼ね備えているとも言えます。


サッカーの真剣勝負。反則すれすれのぶつかり合いをしながらボールを奪い合う。 一歩間違えば喧嘩になりそうですね。 ちゃたろうの散歩道に掲載されていた写真を使用させていただきました。


こちらはオリエンテーリングの真剣勝負。 サッカーにも負けない真剣さがよく伝わってきます。 でもぶつかる相手はいません。 勝負の相手は斜面とタイム、そして自分自身です。 順位は一生懸命に走った結果としてついてくるものです。 上林氏の写真館 に掲載された写真を使用させていただきました。

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オリエンテーリングで使用される山林と公園

山林
 オリエンテーリングでは遭難事故の危険の大きい高山や岩山等は避け、 標高の低い山林が主に使用されます。 また大きな道路に囲まれたエリアを使用する等、 山の中で迷子になってしまってしまった参加者が (完走できるかどうかは別にして) 集合場所に無事に戻ってこられるように配慮がなされています。 山林の多くは私有地になるため、オリエンテーリングに適した山林があっても 地主の方の了承が得られないとオリエンテーリングをできません。 また、比較的手入れが行き届いていて藪が少ない山林が好まれます。 山林全体にわたってあまりにもうっそうと藪が茂っていると 道を走る以外のルートの選択肢が事実上無くなってしまうからです。

 オリエンテーリングに適した山林が最も多く存在する地域として 愛知県東部にある三河高原、富士山の南麓、日光の入口にある今市地区、 栃木県矢板地区などがあり、 全日本選手権やインカレをはじめとする全国規模の大会や オリエンテーリングクラブの合宿等でよく使用されます。 もう少し手軽なイベントでは東京や大阪などの大都市の近郊で 開発を免れてそれなりに広い面積を残している里山がよく使用されます。 関東地方では東京都多摩地方や埼玉県西部、茨城県などに こうした山林は比較的多く存在します。

公園
 街中で普通に見かける50m四方程度の小規模な公園ではオリエンテーリングはできません。 公園のオリエンテーリングではスプリント競技と呼ばれる短い競技が行われますが、 それでも優勝タイム12〜15分程度、 距離にして2〜4km程度のコースを組む必要がありますので、 おおよそ1km2程度かそれ以上の広さの公園が必要になります。 東京都の場合で言えば駒沢オリンピック公園や代々木公園、小金井公園、 それらと同程度かそれ以上の広さの公園が用いられます。


オリエンテーリングに適した山林(1枚目)と公園(2枚目)。

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オリエンテーリングを体験するには

方法1:大会に参加する
 「え、いきなり大会!?」と困惑された皆さん、心配は要りません。 オリエンテーリングの大会ではレベルに応じたクラス分けがなされていて 初心者の方のための専用のクラスが用意されます。 初めての方でも安心して参加できるよう、 競技ルールや初歩的な地図の読み方などの簡単な説明(初心者説明)、 コンパス(方位磁針)の貸し出しサービス等を整えている大会が多く、 コースももちろん易しくしてあります。 全く初めての方でも表彰台に上がるチャンスは十分にあり、 参加費も500円〜1000円程度と手頃なものがほとんどです。

 大会に参加するにはまず orienteering.comという大会情報の掲載されるWEBサイトから 初心者マーク()の付いた大会を探します。 リンクをクリックして大会のホームページに移動し、 要項(おおよそ半年〜1か月前くらいに公開されます)や プログラム(おおよそ1週間前に公開されます)で詳細を確認します。 多くの大会では「N」の付くクラスが初心者向けのクラスとなります。 また「G」の付くクラスはグループクラスと言って、 ご家族や知り合いの初心者同士などでグループになって 相談しながら回ることができます。 これらのクラスに事前に申し込むか、 または大会当日、直接会場に行って受付で申し込みます。

 大会会場は上級者とも一緒ですので 小山様をお目にかかれる可能性は十分にあります。 皆さんもぜひオリエンテーリング大会に参加して小山様とツーショットで記念撮影、 直筆のサインをもらってみるなんていかがでしょうか。


大会での初心者説明の様子。 運営者が地図の読み方などを初心者に説明している。 オリエンテーリングクラブ サン・スーシのホームページ に掲載された写真を使用させていただきました。


方法2:練習会やオリエンテーリング体験会に参加する
 それなりに人数のいる地域クラブや都道府県のオリエンテーリング協会などでは 初心者の方のための練習会やオリエンテーリング体験会などを 不定期に開催する場合があります。 大会とは違ってorienteering.comのスケジュール表には載らない場合もありますので、 お住まいの地域にある都道府県協会や地域クラブなどのホームページを直接開いて 探してみると良いかもしれません。 当クラブで把握している都道府県協会と地域クラブのホームページ一覧は オリエンテーリング関係リンクに リストアップしてありますのでぜひご利用下さい。

 また、オリエンテーリングクラブのある 中学・高校・大学に通われている方に限った話ですが、 どこのクラブでも4月や5月といった時期にオリエンテーリング体験会が開催されますので その情報を入手して参加してみるという手があります。 こうした体験会は新入部員集めを最終的な目的としたものですが、 とりあえず体験してみるというスタンスで一向に構いません。 オリエンテーリング愛好家(オリエンティア)は全般に良心的な人が揃っていますので しつこい勧誘に遭う心配はあまり無いかと思います。

 ご自身の通われる学校にオリエンテーリングクラブが無い場合、 近隣の他校のオリエンテーリングクラブの行事に参加させてもらうという手があります。 このように学校の枠を超えて活動することは決して珍しいことではありません。 実際、日本には複数の学校で寄り集まって活動しているオリエンテーリングクラブが 多数存在します。 一案として検討してみてはいかがでしょうか。


大学クラブでの新入生歓迎オリエンテーリング体験会の様子。 新入生に上級生がついて体験用の易しいコースを一緒に回る。 東京工業大学オリエンテーリングクラブのホームページ に掲載された写真を使用させていただきました。


方法3:オリエンテーリングクラブに入会する
 もし1度きりの体験ではなくオリエンテーリングを趣味の1つとして (細々とでも良いので)継続的に続けていこうという意志をお持ちでしたら オリエンテーリングクラブに入会するのが早道かと思います。 ホームページには載らないクラブ内部の練習会などに参加できますし、 大会などに参加された折に同じクラブのベテランの方から ナビゲーション技術などを教われるかもしれません。

 日本全国に中学・高校のオリエンテーリングクラブが数校程度、 大学のオリエンテーリングクラブが数十校程度、 子供からお年寄りまで誰でも入会できる地域クラブがやはり数十程度あります。 多くのクラブは独自のホームページを持っており、 オリエンテーリング関係リンクから リンクを辿れるようにしてあります。 詳しい情報は各クラブのホームページの入会案内等を調べてみて下さい。


日本を代表する地域クラブ「トータス」が開催した2007年夏のジュニア合宿の様子。 NPO法人オリエンテーリングクラブ・トータスのホームページ に掲載された写真を使用させていただきました。


方法4:パーマネントコースを利用する
 オリエンテーリングの大会では通常、 運営者が大会前にコントロール・フラッグ(ポスト)を設置し、 大会が終わると片付けます。 一方、ポストが常時設置されている山林もあり、 これを使用したコースは「パーマネントコース」または「常設コース」と呼ばれます。

 パーマネントコースを利用するにはまず 在住・近隣の都道府県のオリエンテーリング協会のホームページ、 日本オリエンテーリング協会のパーマネントコース情報のページ、 日本全国のパーマネントコースの情報が載っている こちらのページ (外部リンク)などからパーマネントコースを探します。 地図の購入方法としては ネットプリント(セブンイレブンのマルチコピー機を使ったプリント) が利用できる場合と、 コースのスタート地点付近にある地図取扱所で購入する場合があります。 後者の場合はコースの案内に記載されている地図取扱所の連絡先に事前に電話をして 取扱の有無や営業日等を確認してから出かけた方が無難でしょう。

 パーマネントコースにはいつでも利用できるという利点がありますが、 大会と違って運営者もほかの参加者もいないので全て自己責任でやらなければなりません。 コンパスの貸し出しサービスもありませんし、地図の読み方を教えてくれる人もいません。 もちろんタイムもご自身で計測しなければなりません。 そして山の中で迷子になってしまっても誰も探しに来てはくれません。 もっとも、コントロールはほとんど道の近くに置かれ、コースも易しくしてありますので 山登りにそれなりに慣れた方であれば問題なくこなせるでしょう。


パーマネントコースのポスト。 24時間365日、ずっと同じ場所で皆さんが来るのを待っています。

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オリエンテーリング地図の見方

 オリエンテーリングの地図は独自のフォーマットで書かれています。 下に主な地図記号を示します。
 ほかにも様々な地図記号があり、 詳細は日本オリエンテーリング協会(JOA)の 日本オリエンテーリング地図図式規程(JSOM2007) (JOAホームページへの外部リンク、PDFファイル)に定められています。


オリエンテーリング地図の主な記号。 地図は『信州八ヶ岳高原 〜切掛沢川〜』 (2008年NPO法人オリエンテーリングクラブ・トータス作成) をスキャンしたものを使用させていただきました。


 実はオリエンテーリング地図には2種類あります。 ひとつは山の中のオリエンテーリングで用いるもので、 上で書いたのはこちらの説明です。 もう一つは公園などで行う短い競技(スプリント競技)で用いるもので、 下にその例を示します。 スプリント競技用の地図の図式は 日本スプリントオリエンテーリング地図図式規程(JSSOM2007) (JOAホームページへの外部リンク、PDFファイル)に定められています。


オリエンテーリング地図(スプリント用)の主な記号。 地図は『駒沢オリンピック公園』(2007年渋谷で走る会作成、2010年小山様ファンクラブ修正) を使用いたしました。


 国土地理院の地形図や市販の道路地図、Googleマップなどはいずれも 地球の自転軸から決められる北極の方向(真北)を上にして書かれます。 磁石のN極が指す方向(磁北)は日本付近では真北から西に約7度ずれていますので、 国土地理院地形図を登山で用いる場合などには この補正を行わないと正しいナビゲーションができません。 これに対し、オリエンテーリング地図は最初から磁北を上にして書かれていますので この補正が不要です。 オリエンテーリング地図には何本もの縦線(黒または青)が等間隔で書かれています。 これらは磁北線と言ってその名の通り磁北の方向を表します。

 オリエンテーリング地図では1:2,000〜1:15,000という大縮尺が用いられます。 等高線間隔も2mや5mといった細かいものになります。 そして穴や岩、比高わずか5mの小さな尾根沢や尾根上の微妙な方向の変化といったものまで きめ細かく書かれています。 このような地図は何度も現地調査を行って作図します。 大会の開催のためにその主催団体が作成する場合がほとんどで、 最近ではプロマッパーに発注する場合も多くなっています。 大会の数ヶ月前(場合によっては1年以上も前)から調査をして 初めてオリエンテーリングで使える地図が出来上がります。


コントロール位置説明表
 コースの書かれた地図(コース図)には 「コントロール位置説明表」と呼ばれる表が印刷されています。 これは正しいコントロールを識別したり、 コントロール位置に関する詳細な情報を知るために利用します。


コントロール位置説明表の一例。 トータス八ヶ岳10☆StarsCup2008(2008/9/21)で使用されたものです。


 上の例を用いてコントロール位置説明表の見方を説明していきます。 第1行の

はクラス名、距離、登距離を表します。 第2行の

はスタートフラッグ(地図上の△の地点)が 小径と小径の分岐にあることを表します。 が小径を、 が分岐を表す記号です。 途中を飛ばして最終行の

は最終コントロールからフィニッシュ地点までの距離が350mあり、 この区間は(自分でルートを決めるのではなく) 運営者から指定されたルートを辿ることを示しています。

 第3行の

は1番コントロールに関する説明です。

 まず、「1」の数字の横に「76」と書かれた数字がありますが、 これは1番コントロールに76番の番号札が付いていることを表しています。 もし1番コントロールに辿り着いたつもりが番号札に別の数字が書かれていたとしたら 間違ったコントロールに辿り着いてしまったということです。 間違ったコントロールに辿り着いただけでは失格になりませんが、 それに気づかずに正しいコントロールに辿り着いたものと思って先に進んでしまうと 失格になりますので注意して下さい。

 は このコントロールが穴の周囲に設置されていることを表します。 「穴の周囲」という漠然とした書き方をしましたが、 第7列のが 「特徴物の西側」を表す記号で、この2つを組み合わせて 1番コントロールは「穴の西側」にあることを表しています(下の図参照)。

 第6列の数字「1」は穴の深さが1mであることを示しています。

 第3列の「→」は地図上の円の中に穴が複数存在し、 その中の一番東の穴にコントロールが付いていることを表しています。 1番コントロール周辺の地図を下に示します。 地図上のVが穴を表す記号で、 1番コントロールを表す円の中に確かに穴が複数あるのが分かります。


1番コントロール周辺の地図。 円の中心にある地図上のV(穴)のすぐ西側に コントロールフラッグが設置されている。 その更に西に25mほど離れたところに別の穴がある (この例では円の半径が現地の30mに相当する)。


1番コントロール周辺の地形イメージ。東西断面を示しています。


 第4行の

は2番コントロールが沢の中にあって「85」の番号札が付いていることを示しています。 ハイキングをしたことのある方は「沢」と聞くと 谷底をちょろちょろと流れる小川をイメージされるかもしれませんが、 オリエンテーリングでは水が流れていなくても谷のことを「沢」と呼びます。

 第5行の

は3番コントロールが尾根上にあって「54」の番号札が付いていることを示しています。 以下同様にして各コントロールの位置と番号札の数字が書かれています。

 コントロール位置説明表に登場する記号一覧は コントロール位置説明記号(JOAホームページへの外部リンク、PDFファイル) に載っています。 1ページだけですのでダウンロード・印刷して大会会場に持参すると良いでしょう。 多くの大会では会場でコントロール位置説明表が配布されますので 印刷した一覧表と照合して意味を確認した上で出走します。 上に登場した「小径」「分岐」「尾根」「沢」「穴」あたりは 非常に頻繁に登場する記号なので覚えておいても損は無いと思います。

 なお、大会の初心者クラス(「N」や「G」の付くクラス)では 記号の代わりに日本語でコントロール位置説明が書かれている場合がほとんどですので、 初めての方であればとりあえずはフラッグの番号札との数字の照合さえ 忘れなければ大丈夫でしょう。

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オリエンテーリングの大会

 オリエンテーリングの大会はほぼ毎週末、日本のどこかしらで開催されています。 最新の大会の情報は orienteering.comに掲載されます。 大会はオリエンテーリングクラブや 都道府県のオリエンテーリング協会などの自発的な意思のもとで 基本的にボランティアベースで(非営利のイベントとして)開催されます (orienteering.comもボランティアで運営されています)。 大会の中には日本全国から1000人以上もの参加者が集まって盛大に競われるものから 地元の子供たちや市民を対象にしてこじんまりと行われるものまで 様々なものがあります。

 オリエンテーリングの大会の中で最高峰に位置するのが世界選手権です。 また日本国内では全日本選手権大会が毎年開催されています。 参加者層を限定した大会としては 世界大学オリエンテーリング選手権大会(ユニバーシアード)や 日本学生オリエンテーリング選手権大会(インカレ)、 全日本高等学校・中学校オリエンテーリング選手権大会(インターハイ)等があります。 正式な選手権大会ではありませんが、クラブ対抗で日本一を競う大会として クラブカップ7人リレーがあり、インカレにも匹敵する盛り上がりを見せます。

 大会の様子は Orienteering News in Japan というオリエンテーリングのニュースサイトや 上林氏の写真館 などに多数の写真が掲載されていますのでぜひ見てみて下さい。


orienteering.comのトップ画面(サンプル)。 中央の大会のリストから大会名をクリックするとその大会のホームページにジャンプする。 右側はオリエンテーリング関係でよく使用されるホームページへのリンク集になっている。

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大会参加の流れを理解するために —独特のルールと仕組み—

 この節と次の節でオリエンテーリング大会参加の流れを説明します。 この節ではまず、初めての方が大会参加の流れを理解する上でネックになると思われる 「時間差スタート」と「コントロール通過証明」という オリエンテーリング独特のルールと仕組みについて説明します。


時間差スタート
 自分でルートを決めナビゲーションをしながら進むのがオリエンテーリングの特色です。 そこでこんなことを考えてみて下さい。 非常に足の速い選手、例えばマラソンのオリンピック金メダリストの高橋尚子選手が オリエンテーリングの大会に参加したらどうなるでしょうか。 地図など見もしないでとにかく上手な人に着いていって最後の最後で抜き去って優勝。 こんなことをされたのではオリエンテーリングは ただの走力の勝負になってしまいますね。

 オリエンテーリングではこうした「故意の追走」は競技規則で禁止されていますが、 追走を防ぐための様々な創意工夫も凝らされています。 その1つが時間差スタートです。 たとえば小山選手のスタート時刻は10:00:00だが村上巧選手のスタート時刻は10:05:00、 といった具合に一人ひとり別々の時刻にスタートします。

 いま仮に高橋尚子選手が10:02:00にスタートしたとしましょう。 既に小山選手がスタートしてから2分が経過しているので背中も見えません。 背中が見えなければいかに高橋尚子選手でも小山選手に追いつくことは不可能です。 追いかけようにもどちらに向かって走ったら良いか分からないのですから。 仕方が無いので3分後にスタートする村上巧選手を待って追走し、 最後の最後に抜き去って村上巧選手よりも5秒早くフィニッシュしたとしましょう。 村上巧選手は悔しい思いをするでしょうが、 スタート時刻に3分の差がありますから競技成績としては村上巧選手の勝ちです。 例えば高橋尚子選手が10:37:00に、村上巧選手が10:37:05にフィニッシュしたとすれば 村上巧選手の競技成績は(10:37:05から10:05:00を引いて)32:05、 高橋尚子選手の競技成績は35:00となります。

 高橋尚子選手が村上巧選手に勝とうと思ったら それ相応の高度なナビゲーション技術を習得した上で 自分自身で地図を読んで進むよりほかどうしようもありません。 こうしてオリエンテーリングの競技としての公正さが保たれるわけです。


少し込み入った話なので分かりやすいように漫画にしてみました。 なお、説明のための全く架空の話ですので実在の人物とは何ら関係ありません。


 大会の事前申込者のスタート時刻は大会主催者が(乱数などを使って)無作為に決め、 プログラムと同時に「スタートリスト」と呼ばれる一覧表によって公表されます。 一方、大会当日に会場で直接申し込まれた方(当日参加者)のスタート時刻は 受付で指定されます。 結果として当日参加者のスタート順は厳密な意味での無作為ではなくなってしまうため 競技の公正さが保たれないと見なされ、 当日参加クラスはほとんどの大会で表彰対象外となります。 但し、初心者向けのクラスやこじんまりとしたイベントなどでは 例外的に当日参加者が表彰対象になる場合もあります。

 大会やクラスによっては有力選手間のスタート時刻を離すシード選手制が 取られる場合もあります。 シード選手に選ばれたからと言って何も有利なことはありませんが、 みんなから有力選手と見られているという意味で一種の栄誉と言えます。 特にインカレのシード選手ともなるとまさしくヒーロー扱いで、 開会式では華々しいシード選手紹介まで行われ、 初めて参加するとその雰囲気に圧倒されてしまうほどです。 小山温史氏は全8回のインカレのうち実に5回もシード選手に選ばれるという 信じ難い快挙を成し遂げられました。


シード選手紹介でマイクを握る小山選手。 「キャ〜小山先輩カッコイイ!サイン下さい」なんて声が聞こえてきそうですね。 2005年度日本学生オリエンテーリング選手権大会ミドル・ディスタンス、リレー競技部門の 開会式にて。 東京工業大学オリエンテーリングクラブのホームページ に掲載された写真を使用させていただきました。


コントロール通過証明
 オリエンテーリングが競技として成り立つためには 選手が正しくコントロールを回ってきたかどうか運営者がチェックする仕組みが必要です。 競技中ずっと一人ひとりの選手を見張っているというわけにはいきませんから 別の方法を考えなければなりません。 どうやってチェックしたら良いでしょうか。

 簡単に思いつく方法としては、各コントロール・フラッグに別々の色のクレヨンを 吊り下げておくという方法が考えられます。

 例えば1番コントロールには紫のクレヨンを、2番コントロールには桃色のクレヨンを、 そして3番目のコントロールには水色のクレヨンを吊るしておきます。 どのコントロールにどの色のクレヨンが付いているか、 選手は事前には知らされていません。

 選手は地図のほかに紙を持って走り、その紙にクレヨンでマークを付けてきます。 フィニッシュした選手の持っている紙に紫、桃色、水色の3色のマークが付いていれば その選手はコントロールを全部回ってきたと判断できます。

 もし紫と水色の2色のマークしか付いていなければ その選手が2番コントロールに行ったことを証明できませんから失格となります。 また紫、桃色、緑の3色になっていたら その選手は3番コントロールで誤って別のコントロールに 行ってしまったことになります。 この3色しか無ければその選手が正しい3番コントロールに行ったことを証明できませんから やはり失格です。 しかし、もし紫、桃色、緑、水色の4色のマークが付いていたら 一度誤って別のコントロールに行ってしまった後、気づいて正しい3番コントロールに 行ったことが分かりますので失格にはなりません。

 このようにして選手がコントロールを正しく回ったことを確認するのが コントロール通過証明です。


コントロール通過証明の仕組み。


 昔はこれに似た原始的な方法が用いられてきたのですが、 最近では同じことを電子的に行うシステムが普及しています。 選手は小型の電子チップを持って走り、 コントロール・フラッグに取り付けてあるユニットに電子チップを差し込むことによって そのコントロールに行ったことを電子チップに記録します。 駅の改札機を通った時にJR東日本の「スイカ」や私鉄の「パスモ」に 乗車駅が記録されるのに似ています。 その記録をフィニッシュ後にコンピュータで読み込むことによって 選手がコントロールを正しく回ったかどうか確認することができるわけです。

 電子システムを使っていますから 各コントロールの通過時刻のデータもチップに記録されていて、 そのデータから敏速に競技成績を計算・出力したり 各区間ごとのタイムを分析したりすることができます。

 最近のほとんどの大会ではコントロール通過証明に電子システムが用いられています。 EMIT社製のものとSPORTident社製のものがあり、 電子チップはEMIT社のシステムでは「Eカード」、 SPORTident社のシステムでは「SIカード」と呼ばれます。


Eカード(左)およびEカードを差し込むためのユニット(右)。 ユニットの写真は EMIT協会のホームページ に掲載されたものを使用させていただきました。

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大会参加の流れ

全体の流れ
 オリエンテーリング大会参加の大まかな流れを下の図に示します。 まず大会会場に向かい(①)、そこで受付や着替え等の準備(②)をした後、 スタート地区に移動します(③)。 オリエンテーリングの競技を行い(④)、フィニッシュしたら会場に戻り(⑤)、 着替えて成績等を確認して(⑥)帰途につく(⑦)、という流れになります。


オリエンテーリング大会参加の流れ


以下、①〜⑦の詳細になります。


1. 大会会場に行く
 オリエンテーリングの大会には「集合時間」という概念がありません。 参加者はそれぞれのスタート時刻に合わせて ばらばらにやってきてばらばらに帰っていくからです。 事前に大会に申し込まれたか、当日会場で申し込むかによって 会場に行く時刻は異なってきます。

 まず事前申込の場合ですが、 プログラムと同時に公開される「スタートリスト」を見て ご自身のスタート時刻を確認します。 大会会場からスタート地区までの移動(上記③)にかかる時間が プログラムに書かれているので その時間を差し引いて移動を開始する時刻を割り出します。 その時刻の1時間前を目安に会場に到着するようにすれば 焦ることなく大会に参加できると思います。 例えば、スタート時刻が11:11で 会場からスタート地区までの移動にかかる時間が30分と書かれていたとします。 この場合、多少余裕を見て10時半に大会会場を出てスタート地区に向かえば良いでしょうから、 その1時間前にあたる9時半に大会会場に到着すれば良いことになります(下図)。

 当日申込の場合は受付時間がプログラムに書かれていますので 受付が終わってしまう前に会場に到着するようにします。 スタート時刻は受付で指定されます。 大会によっては好きな時間を選べる場合もありますので スタートへの移動時間と準備にかかる時間を考慮してスタート時刻を決めます。


事前申し込みの場合の会場到着時刻の決め方。


2. 大会会場で
 当日申込の場合はまず受付を済ませます。 事前申込の場合はゼッケン等の配布物を受け取ります。 地図はスタート地区で渡されるものなので会場の配布物には入っていません。 コンパスの貸し出しが必要な場合は受付または本部で借ります。 オリエンテーリングのルールや初歩的な地図の見方等の説明(初心者説明)が必要な方も 受付に行くか、初心者説明所があればそこに行って説明を受けます。

 ほかに会場でやることとしては公式掲示板の確認 (プログラム公表後の変更点などが書かれています)、 着替え、ゼッケンの装着、Eカードを使用する大会ではバックアップラベルの装着と動作確認、 あとは山の中で怪我をしないようにストレッチをしたり 軽く走って体を温めたりして競技に備えます。

 バックアップラベルはEカードに万一不具合が生じた場合に使用されます。 Eカードをはめ込むユニットにはコントロールごとに異なる位置に針がついていて、 Eカードをはめ込んだときにバックアップラベルに穴が開きます。 その穴のパターンを予備のコントロール通過証明とするわけです。 大会会場にもEカードをはめ込むためのユニットが置いてあって Eカードの動作確認をできる場合があります。 Eカードをはめ込んだとき、 ユニットのランプが点滅すれば正常に作動しているということです。


大会会場の様子。第23回ジュニアチャンピオン大会(2006/1/22)にて。 多摩オリエンテーリングクラブのホームページ に掲載された写真を使用させていただきました。


3. スタート地区に移動する
 会場からスタート地区へはスタートに間に合う時刻でさえあればいつ移動しても構いません。 会場で選手の呼び出し等はありませんので各自で時計を見て会場を出発します。 スタート地区までの所要時間が30分とプログラムに書かれていても 15分前に出発してスタートまで走っていく選手もいれば 余裕を見て40分前に出発する選手もいることでしょう。

 会場を出発する前にもう一度持ち物を確認します。 コンパス(方位磁針)、EカードまたはSIカード、 ゼッケン(一部の大会のみ)があれば出走できます。

 会場からスタート地区までは電柱などに括り付けられたすずらんテープを辿ります (テープ誘導と呼ばれます)。 フィニッシュから会場までのルートにも別の色のすずらんテープが付いていますので 間違えないように気をつけて下さい。 テープ誘導の色は大会ごとに異なりますのでプログラムで確認します。

 スタート地区では3分前になったらスタート枠に入ります。 1分ごとに前に進み、1分前枠に入ると地図が伏せた状態で配布されます。 スタートのチャイムと同時にスタートし、この時点で初めて地図を見ることができます。


スタート地区の様子。スズランテープで囲まれた枠の中に選手が一人ずつ待機している。 トータス八ヶ岳10☆StarsCup(初日のトータス選手権,2008/9/20)にて。 確かトータスのホームページに掲載された写真だったと思います。


4. 競技
 スタート地区から地図上の△の場所(スタート地点)までは 再びテープ誘導を辿ります。 これはスタート前の参加者が前の選手の走っていく方向を 見ることができないようにするための工夫です。 スタート地点にもコントロールフラッグ(スタートフラッグ)がありますが、 このスタートフラッグに限ってパンチは必要ありません。 スタート地区からスタートフラッグまでの移動時間は競技時間に含まれます。 また移動中に地図を見ても構いません。

 スタート地点(地図上の△)からは1,2,...,と番号の振られた円の中心点を順番に回ります。 途中のルートは参加者が自分で地図を見て決めます。 立ち入りの禁止された場所 (プログラム、公式掲示板、地図の凡例等を参照)以外はどこでも通行できます。 道から外れても構いません。 円の中心点(コントロール)にはコントロールフラッグがあり、 識別のための番号がついています。 これをコントロール位置説明表の第2列の番号と照合して 正しいコントロールに辿り着いたことを確かめます。 番号が合っていればコントロールフラッグに取り付けてある器具(ユニット)に EカードやSIカードを差し込みます。

 コントロールフラッグに付いている番号と 地図上のコントロール位置説明表の番号が一致しない場合は 間違ったコントロールに辿り着いてしまったということです。 間違ったコントロールにパンチしてしまっても その後正しいコントロールに正しい順番でパンチすれば失格にはなりませんが、 間違ったコントロールに行ったことに気付かずにそのまま先に進んでしまうと失格になります。 番号を照合しさえすれば気付けることですので確認を怠らないことが肝要です。

 最後のコントロールからは再びテープ誘導を辿って 地図上の◎の地点(フィニッシュ)に向かいます。 インカレなど一部の格式の高い大会では計時線がありますが、 多くの大会ではパンチングフィニッシュと言って フィニッシュにあるコントロールフラッグのユニットにEカードやSIカードを差し込んだ時刻が フィニッシュ時刻として記録されます。


パンチングフィニッシュ。WEB上のどこかで見つけた写真です。


5. フィニッシュ後
 上記⑤〜⑦をまとめて説明します。 フィニッシュから会場までは再びテープ誘導を辿ります。 会場ではEカードやSIカードの記録の読み取り(フィニッシュで行われる場合もあります)、 レンタル品(コンパス、Eカードなど)の返却、着替え、 軽いジョギングやストレッチなどの整理体操(クーリングダウン)をしながら 成績速報が出るのを待ちます。 仲間や知り合いと地図を見ながらその日の競技を振り返る場合もあります。 成績速報は最終の順位ではありません。 スタート時刻の遅い選手が続々とフィニッシュする中で ご自身の順位やトップの選手が次々と更新されていきます。 なお、競技成績はWEBにもアップロードされますので 必ずしも大会会場で確認する必要はありません。 レンタル品の返却を終えたらいつ会場を引き上げても大丈夫です。


刻一刻と変わる成績速報。 2005年度日本学生オリエンテーリング選手権大会ミドル・ディスタンス競技部門にて。 東京工業大学オリエンテーリングクラブによって撮影された写真を編集の上、 使用させていただきました。


イレギュラーなケース
 スタート時刻に遅れてしまった場合はスタート地区にある遅刻枠からスタートします。 この場合、競技成績は本来のスタート時刻からの所要時間として計算されます。 但し、運営側の責により正規の時刻にスタートできなかった場合は 新たなスタート時刻が割り当てられます。

 怪我をしてしまったりハチに刺されたりして途中棄権をする場合は 最寄りの救護所やフィニッシュなどに向かいます。 救護所では簡単な手当てを受けることができますが、 手当てを受けた時点で失格(途中棄権)となります。 手当てを受けてから競技を再開することはできません。 自力で救護所やフィニッシュに向かうのが困難な状況であれば 他の参加者に救助を依頼します。

 逆に怪我をした別の参加者から救助の依頼を受けた場合は 競技を中断して救助を優先します。 救助を終えた後で競技を再開することは可能ですが、 救助に当たった時間分のタイムロスを競技成績の中で考慮する仕組み等はありません。 それでも救助を優先することは危険を伴う野外活動を継続する上で必要なことですので 皆様のご協力をお願いいたします。 過去には世界選手権大会のリレーの優勝候補のチームの選手が 怪我をした他チームの選手の救助に当たったケースもあるほどです。

 プログラムに書かれた競技終了時刻を過ぎてしまった場合は 競技を中止してまっすぐフィニッシュに向かいます。 夕方になると山の中は暗くなって危険です。 多くの大会で日の入り時刻までの余裕を見て競技終了時刻は15時前後に設定されます。 競技終了時刻を過ぎても帰還しない参加者がいた場合、 遭難者として捜索されます。


競技成績とLAP解析
 オリエンティアのスピード感覚は速く、競技成績がその日のうちに WEBページにアップロードされることも珍しくありません。 電子式のコントロール通過証明システム(Eカード,SIカード)を使用した大会では 競技成績とともに「LAP解析」と呼ばれるものが掲載されます。 EカードやSIカードに記録された各選手の各コントロールの通過時刻をもとに 各選手がどれくらいの速さでコースを回り どこでどれくらいミスをしたのかを推定したのがLAP解析です。 LAP解析についての簡単な解説をLAP解析の概要と仕組み の項目に載せてありますので興味のある方は見てみて下さい。

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オリエンテーリングに使用する衣類と道具

ウェア
 オリエンテーリングでは山の中を駆け回ることになるので 動きやすく汚れても良い服装が必要になります。 安全のため肌の露出部分の少ない服装が推奨されます。 初心者の方であればジャージ上下で十分でしょう。 オリエンテーリング愛好家の多くはいずれかのオリエンテーリングクラブに所属していて クラブのユニフォームを持っています。 猟師に間違って撃たれないように ユニフォームにはカラフルなデザインが用いられるのが通例です。


1枚目:東京工業大学オリエンテーリングクラブのユニフォーム (同クラブによって撮影された写真を修正の上で使用)。 2枚目:NPO法人オリエンテーリングクラブ・トータスのユニフォーム (Orienteering News in Japan に掲載された写真を修正の上で使用)。


シューズ
 ランニングシューズや平地用のウォーキングシューズでは 山の中の急斜面や滑りやすい斜面で難儀するので トレイル・ランニングシューズやサッカーシューズなど 滑り止め機能のしっかりしたシューズが好まれます。 トレイル・ランニングシューズはランニング関係を扱うスポーツ用品店や 一部のアウトドア用品店などで購入できます。 オリエンテーリングシューズも存在しますが 扱っている店舗が少ないので使用している選手は少数です。

 シューズ購入の際の注意点として、 金属スパイクの付いたシューズの使用が かなりの割合の大会で禁止される点を挙げておきます。 よほどの上級者でもない限り金属スパイクの付いていないシューズを 選んでおくのが無難です。


コンパス(方位磁針)
 オリエンテーリングのナビゲーションで特殊な用い方をするので 使用できるコンパスの種類は限られてきます。 地図の上に重ねて使用するので 透明のプラスチック板の上に作られていることが必須の条件です。 また進む方向の目印にするために方位磁針の入ったリング部分を 回転できるタイプのものが好まれます。

 最もメジャーなのがプレートコンパスと呼ばれるもので、 シルバ社のType3や5JETなどがあります。 Type3はオリエンティアの間で最も広く用いられているもので、 初心者向けのレンタルコンパスにもこれが用いられます。 5JETはコンパスの針の振動が短時間で止まるように設計されており、 走りながらのナビゲーションに向いています。 Type3に比べて値段が高いため使っているのは主に上級者です。 上級者の中には指にはめて使用するサムコンパスと呼ばれるものを 使用している選手もそれなりにいます。

 コンパスは多くの大会でレンタルが可能ですが、 初心者クラスの無い大会や練習会、 パーマネントコースを走る場合などレンタルできない場合もあります。 オリエンティアのほぼ全員が自前のコンパスを持っています。

 コンパスは登山用品店やアウトドア用品店で販売されているほか、 オリエンテーリング大会の会場でも販売される場合があります。 インターネットでも販売されています。 Type3は3000円程度、5JETは8000円程度です。


代表的なプレートコンパス。左:Type 3。右:5 JET。


サムコンパス「6 JET Spectra」。 .compass に掲載されていた写真です (同ホームページからインターネット販売有り)。


Eカード、SIカード
 EカードやSIカードはどの大会でもレンタルが可能ですが、毎回レンタル料がかかります。 レンタル料が1大会につき200円程度、Eカードの値段が6,500円(2012年度予定価格)ですので おおよそ30回強のオリエンテーリング大会参加で元が取れる計算になります。 オリエンティアのおよそ半数程度が自前のEカードを持っているものと思われます。 Eカードは EMIT協会のホームページからインターネットで購入できます。 日本国内ではSIカードを使用する大会は少ないため オリエンティアの中でもSIカードを持っている人は少数です。


1枚目:Eカード。2枚目:SIカード。


ビニールテープ
 競技中に靴紐がほどけたり枝に引っかかったりするのを防ぐために使用します。 セロハンテープでは簡単にはがれたり破けたりしてしまいますので ビニールテープを使用します。 ビニールテープはホームセンターの文房具売り場や 日曜大工売り場などで販売しています。


ビニールテープ。


靴紐をビニールテープで留めた様子。


軍手
 冬場のオリエンテーリングで 低温で指が麻痺してコンパスを扱えなくなるのを防ぐために使用します。 要するに防寒です。 コンビニで売っている普通の軍手でも構いませんが、 指先の穴が開いているもの(コンパスを扱い易い)や 雨で濡れてもすぐに乾く化学繊維のものがあればなお良いです。 こうした特殊な軍手は釣り用品店などで扱っています。


ナビゲーションに適した軍手。 左:滑り止め付きの軍手。コンビニエンスストアで手頃な値段で入手可。 中央:指先が出るタイプの軍手。化学繊維で作られているので雨に強い。釣り用品店で入手可。 右:指先が3本だけ出るタイプの軍手。これも化学繊維でできている。 釣り用品店で入手可。


腕時計
 オリエンテーリングの大会では競技終了時刻が設定されています。 この時間までに帰還しないと遭難者として捜索されてしまいます。 また競技終了時刻を過ぎるとコントロール・フラッグも片付けられてしまうので 正しいコントロール位置に辿り着いてもフラッグはありません。 競技終了時刻を知るためにも腕時計を着用されることを推奨します。

 オリエンティアの中にはラップ機能の付いた腕時計を着用している選手もかなりいます。 ラップ機能の付いた時計は電子式のコントロール通過証明システムを 使用しない大会や練習会でのLAP解析のほか、 日頃のトレーニングなどにも利用できます。 ラップ機能の付いた腕時計は大規模な時計ショップのほか、 ランニング関係を多く扱うスポーツ用品店でも購入できます。


すね当て(レガース)
 倒木に足をぶつけたときの打撲防止のために使用します。


デフケース
 コントロール位置説明表(通称「デフ」)を入れて着用するためのケースです。 コントロール位置説明表は地図に印刷されていますが、 これとは別に紙で配布される場合もあり、これをデフケースに入れて走ると コントロールでの番号の確認などが容易になります。 但し、リレー大会などコントロール位置説明表が配布されない大会もあります。


デフケース。 .compass に掲載されていた写真です (同ホームページからインターネット販売有り)。


テーピングテープ
 固定タイプのものと伸縮タイプのものがあります。 固定タイプのものは足首の捻挫予防のために使用します。 伸縮タイプのものは筋肉のサポートのために使用します。 どちらもドラッグストアで販売されています。


固定タイプのテーピングテープと足首の捻挫予防のための利用例。


伸縮タイプのテーピングテープとふくらはぎの筋肉サポートのための利用例。


何を揃えたら良いか
 初心者の方がとりあえずオリエンテーリングを体験してみるというのであれば ジャージ上下とトレッキングシューズと普通の腕時計があれば十分でしょう。 オリエンテーリングを続けていこうという気になったら コンパスとトレイル・ランニングシューズとビニールテープを購入、 更に本格的にやろうという気になったらその他のオプション品を順次揃えていく、 という手順が良いと思います。

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LAP解析の概要と仕組み

 EカードやSIカードを使用した大会では競技成績とともに「LAP解析」と呼ばれるものが WEB上に掲載されます。 各選手がどれくらいの速さでコースを回り どこでどれくらいミスをしたのかを解析したものがLAP解析です。 EカードやSIカードには各コントロールを通過した時刻が記録されています。 このデータを使用することで スタートから1番コントロールまで、1番コントロールから2番コントロールまで、 といった各々の区間(レッグ)ごとの所要時間が計算できます。 これをラップタイムと呼び、これをもとにLAP解析が行われます。 LAP解析は大会公式ホームページに掲載される場合もありますが、多くの大会では Lap Centerと呼ばれるWEBサイトに掲載されます。

 LAP解析の大まかな仕組みを説明しましょう。 小山選手、中山選手、大山選手の3人が同じコースを走って 以下のようなタイムを出したとします。 △はスタート、◎はフィニッシュを表します。 △→1はスタートから1番コントロールまでに要した時間、 1→2は1番コントロールから2番コントロールまでに要した時間を表します。

氏名小山中山大山
△→11:002:012:59
1→23:005:509:20
2→32:0012:346:01
3→45:0010:1032:10
4→◎1:001:552:50
合計12:0032:3053:20

 まず、中山選手は2→3では小山選手の6倍もの時間がかかっていますが、 その他の4つのレッグはいずれも小山選手の2倍程度のタイムで走っています。 このことは中山選手が2→3で大きなミスをしていて、 ミスを除いた中山選手の平均的なペースは小山選手の2倍程度であったと解釈できます。 この平均的なペースのことを巡航速度と呼びます。 2→3でもミスが無ければ中山選手は小山選手の2倍すなわち4分程度のタイムで 走ったはずであろうと考えるのが自然です。 この仮定に基づけば中山選手の2→3でのミスタイムは8分と推定できます。

 同様に、大山選手は3→4を除いて小山選手の3倍程度のタイムで走っていますので 巡航速度は小山選手の3倍程度、 そして3→4ではミスが無ければ小山選手の3倍にあたる15分程度で走ったであろうと 考えられることから3→4での大山選手のミスタイムは17分と推定できます。

 このような推定方法をアルゴリズム化したのがLAP解析です。 LAP解析はラップコンバット2と呼ばれる無料のソフトウェアを用いて行うことができます。 ラップコンバット2ではユーザが設定しなければならない解析のパラメータなどは無く、 ラップタイムをデータとして入力すれば解析結果が全自動で出てきます。 ラップコンバット2を用いて小山選手と中山選手と大山選手の勝負を解析した結果を 下に示します。

 sample - 2.0km ↑150m - LAP解析説明用サンプル1
氏名 小山 中山 大山
所属 トータス トータセ トータソ
記録    0:12:00    0:32:30    0:53:20
順位 1 2 3
◆ ラップタイム
△→1 1:001 2:012 2:593
1→2 3:001 5:502 9:203
2→3 2:001 12:343 6:012
3→4 5:001 10:102 32:103
4→◎ 1:001 1:552 2:503
◆ 積算タイム
△→1 1:001 2:012 2:593
1→2 4:001 7:512 12:193
2→3 6:001 20:253 18:202
3→4 11:001 30:352 50:303
4→◎ 12:001 32:302 53:203
氏名 小山 中山 大山
◆ 巡行速度(%)
  30.9 73.3 125.7
◆ ミス率(%)
  17.0 30.8 28.0
氏名 小山 中山 大山
◆ ラップ上位3人に対する相対値(%)
△→1 50 101 149
1→2 50 96 154
2→3 29 183 88
3→4 32 64 204
4→◎ 52 100 148
合計 37 100 164
◆ ミスタイム
△→1 0:23 0:33 0:28
1→2 1:08 1:24 1:43
2→3 -0:07 7:32 -2:37
3→4 0:07 -1:24 12:20
4→◎ 0:24 0:31 0:25
合計 2:02 10:00 14:56
◆ ミスを除いたタイム
  9:58 22:30 38:24
氏名 小山 中山 大山
所属      
記録    0:12:00    0:32:30    0:53:20
順位 1 2 3

 まず巡航速度に注目してみますと、 先ほどの考察からは3人の巡航速度の比は1:2:3になると期待されましたが 実際にはこれよりも大きな比になっています。 例えば大山選手の巡航速度は小山選手の4倍を超えています。 一方で大山選手の3→4のミスタイムは12分と、 先ほどの推定よりもだいぶ小さく見積もられてしまいました。 そして1→2では3人全員が1分を超えるミスをしたと推定されています。

 このような推定結果になったのは3→4で大山選手が大きなミスをしたのか、 他のレッグでほかの選手が小さなミスを重ねたのか、 区別するのが難しいという事情に起因します。 ラップコンバット2ではレッグごとの上位3人の平均タイムを基準値として使用しますので、 大きなミスをした選手のタイムがこの「上位3人」の中に入ってきてしまうと 解析がうまく行きません。

 参加人数が多くなればLAP解析の結果は安定してきます。 下の例では伝説の名選手と呼ばれた3人の選手たちに登場してもらい、 小山選手と名勝負を繰り広げた場合のLAP解析を示しています(架空のものです)。 △→1では久保山選手が、3→4では堀越選手がそれぞれ約1分のミスをしていますが、 ミスをしていない方の選手のタイムが各レッグの「上位3人」のタイムとして使用されるため LAP解析には影響しません。

 sample - 2.0km ↑150m - LAP解析説明用サンプル2
氏名 小山 村上 久保山 堀越 中山 大山
所属 トータス 東工大 東工大 東工大 トータセ トータソ
記録    0:12:00    0:12:01    0:12:25    0:12:30    0:32:30    0:53:20
順位 1 2 3 4 5 6
◆ ラップタイム
△→1 1:002 1:013 2:105 0:541 2:014 2:596
1→2 3:004 2:583 2:481 2:502 5:505 9:206
2→3 2:003 2:024 1:522 1:491 12:346 6:015
3→4 5:002 5:013 4:401 6:024 10:105 32:106
4→◎ 1:004 0:593 0:551 0:551 1:555 2:506
◆ 積算タイム
△→1 1:002 1:013 2:105 0:541 2:014 2:596
1→2 4:003 3:592 4:584 3:441 7:515 12:196
2→3 6:002 6:013 6:504 5:331 20:256 18:205
3→4 11:001 11:022 11:303 11:354 30:355 50:306
4→◎ 12:001 12:012 12:253 12:304 32:305 53:206
氏名 小山 村上 久保山 堀越 中山 大山
◆ 巡行速度(%)
  102.3 102.9 95.7 96.9 206.1 317.2
◆ ミス率(%)
  1.5 1.1 11.0 10.8 26.9 31.7
氏名 小山 村上 久保山 堀越 中山 大山
◆ ラップ上位3人に対する相対値(%)
△→1 103 105 223 93 207 307
1→2 105 103 98 99 203 326
2→3 106 107 99 96 663 318
3→4 102 102 95 123 208 657
4→◎ 107 105 98 98 204 302
合計 104 104 107 108 281 461
◆ ミスタイム
△→1 0:00 0:01 1:14 -0:03 0:01 -0:06
1→2 0:04 0:01 0:03 0:03 -0:04 0:14
2→3 0:04 0:05 0:03 -0:01 8:40 0:00
3→4 0:00 -0:01 -0:01 1:17 0:05 16:38
4→◎ 0:02 0:01 0:01 0:00 -0:01 -0:09
合計 0:11 0:08 1:22 1:21 8:45 16:53
◆ ミスを除いたタイム
  11:49 11:53 11:03 11:09 23:45 36:27
氏名 小山 村上 久保山 堀越 中山 大山
所属            
記録    0:12:00    0:12:01    0:12:25    0:12:30    0:32:30    0:53:20
順位 1 2 3 4 5 6

 この結果を見ると小山選手と中山選手と大山選手の巡航速度の比がほぼ1:2:3になっていること、 ミスをしていないのにミスをしたと判定された箇所も無いことが分かります (5秒程度のミスタイムは誤差の範囲内です)。 そして中山選手の2→3のミスタイムは8分、大山選手の3→4のミスタイムは17分と、 最初に頭の中で考察したミスタイムに近い値が算出されています。


※ラップ解析のアルゴリズムについてより詳しく知りたい方は オリエンテーリングマガジン2007年6月号の記事(木村氏執筆)をご覧ください。

※ラップコンバット2を欲しい方は Lap Center (的場氏作成)から無料でダウンロードできます。

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大会のクラス分け

 大会では参加者の性別、年齢、競技レベル等に応じたクラス分けがなされ、 それぞれのレベルに合った別々のコースが用意されます。 多くの大会ではクラス名に以下のような記号が用いられます。

エントリー区分 O(Open):オープンクラス(表彰対象外)
J(Junior):ジュニア(大会によって中学生を表す場合と中学・高校生を表す場合がある)
C(Civil person):地元市区町村在住の方
性別 M(Man)男性
W(Woman):女性
G(Group):グループ参加(初心者を想定)
年齢 参加可能な年齢の上限または下限(上限と下限は20と21の間で切り替わります)
大会によってはU(大学生)、V(ベテラン)などの記号が用いられる場合もあります
熟練度 E(Elite):エリート(多くの大会で参加資格または人数に制限がかけられる)
A(Advanced):上級者
B(Beginner):初級者
N(New person):初心者
F(Fresh person):新人(オリエンテーリングを始めて1年以内の学生)
コース距離 L(Long):長め
S(Short):短め
その他補足記号 R(Runner):ランナー。初心者向けのクラスでは初めての方があまり辛い思いをされないようにコース距離も短く設定されるのが通例ですが、初心者でも体力に自信があって長いコースを走りたいという方のために簡単で長いコースが用意される場合があり、そのようなクラスにこの記号が用いられます。
C(Challenge):インカレなど参加資格の限定された大会において、参加資格を持たない人がエリートクラスのコースにチャレンジするためのクラス。

 これらを組み合わせてM20E(男性20歳以下のエリートクラス)、 M50A(男性50歳以上の上級者クラス)、 W18A(女性18歳以下の上級者クラス)、 M21AS(男性21歳以上の上級者クラス距離短め)、 OA(表彰対象とならない(多くの場合、当日参加の)上級者クラス)、 MB(男性年齢制限なしの初級者クラス)、JME(ジュニアの男子エリートクラス) といった具合に様々なクラスが作られます。

 ごく一部の特殊な場合を除いて本来よりもハイレベルなクラスに参加することが可能です。 たとえば女性の方がMの付くクラスに参加することもできますし、 M21A(21歳以上の男性の上級者クラス)とM35A(35歳以上の男性の上級者クラス)の両方がある大会において 35歳以上の方がM21Aに参加することもできます。

 記号を組み合わせる順番は表の上の方に書いたものほど前になります。 したがってCのように複数の意味で用いられる記号は登場順によって区別できます。 例えば「MEC」と書いたら確実に男子エリートクラスのチャレンジクラスを表します。 日本のオリエンテーリングの競技人口から考えてまずあり得ないことですが、 もし地元市区町村在住者限定の男子エリートクラスを作りたければ「CME」とします。

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いろいろなオリエンテーリング

 これまでに説明してきたのは「ポイントオリエンテーリング」と呼ばれるものです。 ポイントオリエンテーリングでは△からスタートして1,2,と番号の振られた円の中心点を 順番に回る必要がありました。 これに対しコントロールをどのような順番で回っても構わない競技形態もあり、 「スコアオリエンテーリング」と呼ばれます。

 小山様が実行委員長をされたトータス八ヶ岳10☆StarsCup2008(2008/9/20)は ポイントオリエンテーリングとスコアオリエンテーリングを組み合わせたユニークなルールで 行われ、大好評を得ました。 下の図はそのコース図です。 11番コントロールまでは普通のポイントオリエンテーリングで、 A〜Gの7つのコントロールはどのような順番で回っても良い 「スコアオリエンテーリング区間」、 そして19番以降は再び普通のポイントオリエンテーリングになっています。


トータス八ヶ岳10☆StarsCup2008初日のトータス選手権(2008/9/20開催)のコース図。


 スコアオリエンテーリングでは必ずしも全コントロールを 回らなくても良い場合がしばしばあります。 この場合、回ったコントロールの個数(難易度等に応じて点数による重みづけがなされる場合もある)で 順位が決まり、個数が同じ場合に限ってタイムで順位がつけられます。 初心者向けのイベントなど時間内に全コントロールを回れない参加者が多くなると予想される場合に、 このルールを用いることで様々なレベルの参加者に楽しんでいただくのが容易になります。

 これまでの説明はいずれも脚で走ってタイム・順位を競うことを前提にしてきました。 このような競技形態のものは総称して「フットオリエンテーリング」と呼ばれます。 これ以外にスキーをはいて競う「スキーオリエンテーリング」や マウンテンバイクで競う「マウンテンバイク(MTB)オリエンテーリング」などがあります。 タイムを競うのではなく、非常に狭い間隔(50cmとか)で並べられた多数のコントロールの中から 正解を見つけてその個数を競う「トレイルオリエンテーリング」と呼ばれるものもあります。 元々は身体障害者のために開発されたものですが、健常者でも参加することができます。

 狭い意味でのオリエンテーリングからは外れますが、 スコアオリエンテーリングと似たことをもう少し広い範囲で粗い地図を使って 時間をかけて行う競技に「ロゲイニング」と呼ばれるものもあります。 分類の種類は少し違いますが、フットオリエンテーリングを夜中にヘッドライトをつけて行う 「ナイトオリエンテーリング」と呼ばれるものもあります。

 陸上競技に短距離、中距離、マラソンなどがあるのと同様に ポイントオリエンテーリングもコースの長さによって細分化されます。 但し、オリエンテーリングでは距離が同じでもコースの難易度やアップダウンの量によって タイムが大きく変わってくるため、 距離ではなく優勝設定時間(運営者が考える優勝予想タイム)が用いられます。 公園などで行う短いコース(優勝設定時間12〜15分程度、距離2〜4km程度) での勝負はスプリント競技と呼ばれます。 優勝設定時間30〜50分前後(距離4〜6km程度)の競技はミドル競技、 そして優勝設定時間が1時間〜1時間半に及ぶような長いコース (距離10km前後)で競うのがロング競技です。

 それぞれに重視するポイントがあり、日本オリエンテーリング協会(JOA)の コース設定の原則(JOAホームページへの外部リンク、PDFファイル)に定められています。 もっとも、全日本選手権大会やインカレなどの「公式な」大会を別にすれば あまりこうした区分けに縛られずに そのときどきの運営者の裁量で優勝設定時間やコースの特徴が決まる場合が多いです。

 オリエンテーリングの団体競技としてはリレーがあります。 リレー大会では野外の広場などを会場兼スタート地区兼フィニッシュとし、 第1走者は一斉にスタートします。 但し、コースにはパターン分けがされていて 各選手のパターンが事前には公開されないので 単に人についていくというわけにはいきません。 パターンによる有利不利は全走者トータルで同じコースを走ったことになるようにすることで 解消します。 例えばあるチームは第1走者がパターンAで第2走者がパターンB、 別のチームはその逆、といった具合です。 第1走者が会場に戻ってきたらタッチ(チェンジオーバー)をして第2走者が出走します。 以下同様のことを繰り返し、最終走者がフィニッシュした順番がチームの順位となります。

 リレーは1チーム3人の場合が多いですが、4人や7人、 場合によっては10人という大人数のチームで勝負する大会もあります。


リレーの第1走者のスタート直後の様子。 トータス八ヶ岳10☆StarsCup(2日目の10人リレー,2008/9/21)にて。 確かトータスのホームページに掲載された写真だったと思います。


リレーのチェンジオーバー(継走)の様子。 2006年度日本学生オリエンテーリング選手権大会リレー競技部門にて。 WEB上のどこかで見つけた写真ですが、どこにあったのかは今や不明です。

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オリエンテーリングの歴史

 オリエンテーリングはスウェーデン発祥のスポーツで、 もともと軍隊の訓練として用いられたものをゲーム化したものです。 ヨーロッパを中心に1890年頃より大会が行われてきました。 日本でのオリエンテーリングは1966年、 東京都にある明治の森高尾国定公園(高尾山)で大会が開催されたのが始まりです。 1980年前後には第1回の全日本選手権大会やインカレなどが開催されるとともに 多数のオリエンテーリングクラブが誕生。 2000年頃からは orienteering.com が本格的に利用されるようになるとともに 電子パンチングシステムの普及などIT化が進み、 今日に続くオリエンテーリングの体制が出来上がってきました。

 日本のオリエンテーリングの歴史上の主要な出来事を下の年表にまとめました。 年表の作成にあたっては 国際オリエンテーリング連盟および 日本オリエンテーリング協会のWEBサイト、 オリエンテーリング.jp の情報を参考にさせて頂きました。

1890年台世界初のオリエンテーリング大会が開催される。
1961年国際オリエンテーリング連盟(IOF)が設立される。
1966年第1回世界選手権大会がフィンランドで開催される。
1966年日本初のオリエンテーリング大会が明治の森高尾国定公園(高尾山)で開催される。
1975年第1回全日本選手権大会(ロング競技)が開催される。
1975年オリエンテーリングクラブ・トータスが誕生。
1979年第1回日本学生オリエンテーリング選手権大会(インカレ)が開催される。
1980年東京工業大学オリエンテーリングクラブが誕生。関東地区の他のクラブの多くもほぼ同時期に誕生している。
1984年小山様が誕生。村上巧様も同じ年に誕生されています。
1987年第1回全日本高等学校・中学校オリエンテーリング選手権大会(インターハイ)が開催される。
1990年7月日本オリエンテーリング協会(JOA)が設立される。
1993年2月第1回全日本リレー選手権大会が開催される。
1993年9月第1回クラブカップ7人リレーが開催される。
1993年10月第1回日本学生オリエンテーリング選手権大会ショート・ディスタンス競技部門(インカレショート)が開催される。
1996年8月orienteering.comが開設される。
1997年4月小山温史、麻布中学に入学。オリエンテーリングを始める。
2000年3月LapCenterに最初のオリエンテーリングイベント(京都カップ第3戦)のLAP解析が掲載される。
2004年1月Orienteering News in Japanが開設される。
2005年8月万国博覧会に合わせて世界選手権が初めて日本(愛知県)で開催される。
2008年11月第1回全日本スプリント選手権大会が開催される。
2008年12月第1回Best of Orienteerが行われ、トータス八ヶ岳10☆StarsCup2008が大会部門で1位に輝く。
2012年11月第1回全日本ミドル選手権大会が開催される。

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オリエンテーリングの愛好家とクラブ

 オリエンテーリングの愛好家(オリエンティア)の多くは 大学に入ってからオリエンテーリングを始めた人で、 高校もしくはそれ以前からの経験者もいます。 社会人になってから始める人もいて、 その中には元々アドベンチャー系の他競技をやっていて 地図を読めるようになるためにオリエンテーリングを始める人が割と多いです。 毎週のようにオリエンテーリングに参加している人から 滅多に顔を見かけない人まで力の入れ具合も人それぞれです。 日本全体で何人のオリエンティアがいるのかは不明ですが、 最も参加者の多い大会で800〜1000人くらいの人が集まります。 女性もそれなりにいて、年齢構成も小中学生から80過ぎの方まで実に幅広く分布しています。

 オリエンティアの多くはどこかしらのクラブに所属して活動しています (所属しなくても活動は可能です)。 中学・高校のクラブが数校程度、大学のクラブが30〜40程度、 年齢や学校・会社等に関係なく誰でも入れる地域クラブがやはり数十程度あります。 小山温史氏の所属クラブはNPO法人オリエンテーリングクラブ・トータスです。 今やほかならぬ小山氏がトータスの大黒柱になっていて クラブには小山氏の親友や教え子も多く、 小山様ファンにはたまらなく魅力溢れるクラブです。 小山様ファンクラブのロゴマークにもトータスのユニフォームを着て走る 小山選手の写真を色見本として使用しています。 トータスを含めて多くのクラブが独自のホームページを持っています。 ファンクラブで把握している日本全国のオリエンテーリングクラブのホームページ一覧を オリエンテーリング関係リンクに載せていますのでご利用ください。

 オリエンテーリングクラブの活動内容としては オリエンテーリング大会への共同での参加(リレーのチーム編成や車の同乗、応援等)、 合宿や練習会を使用したオリエンテーリングの技術練習、集団での体力トレーニング、机上での地図読み練習、 大会の開催、普及活動等があります。 活動の頻度や個々の活動への重きの置き方はクラブごとにまちまちで、 同じクラブでもその時々の会員の意向や余力等によって変わってきます。 学生クラブでは半ば参加必須の活動もありますが、 地域クラブの場合にはどの活動も基本的に参加任意と思っていただいて大丈夫です。

 オリエンテーリングクラブの多くは略称を持っています。 例えば麻布学園オリエンテーリング部は 「麻布学園OLK」の略称を持っています。 OLKはOrientierungs Lauf Klubの頭文字を取ったものです。 そもそもオリエンテーリングは ドイツ語のOrientierungs Lauf(方向を定めて走る)を語源としています。 東京工業大学オリエンテーリングクラブは 「東工大OLT」と略されます。TはTeamを表します。 ほかにも大阪OLC(CはClubの略)、OLG奥武蔵野(GはGroupの略)、筑波大OL愛好会、早大OC、 多摩OL、OLP兵庫といった具合に多くのクラブが「O」や「OL」を含んだ略称を持っています。 小山様ファンクラブの略称は「小山様FC」です。 多くの大会で所属クラブ名に8文字以内という制限が付くため 略称がしばしば用いられます。

 また、クラブではありませんがオリエンテーリング用の地図を「O-map」、 ポイントオリエンテーリングを「ポイントO」(ごく稀に「ポイントOL」)のように 「O」や「OL」はオリエンテーリングの略語としてしばしば使用されます。


1枚目:麻布学園OLK(Orienteering News in Japanより)。 2枚目:東工大OLT(同クラブOB村上一輝様撮影)。 3枚目:トータス(WEB上のどこかに載っていた写真)。

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代表的なナビゲーション技術

 この節からの3節ではオリエンテーリングの技術的な側面について解説していきます。 この節では代表的なナビゲーション技術を紹介します。 特に「正置」と「サムリーディング」は全くの初心者の方でも十分に活用できる技術ですので 余力のある方は初回のオリエンテーリングで早速使ってみると良いと思います (ルールを覚えるだけで一杯一杯の方はナビゲーション技術は後回しにして とにかく大会に参加してみて下さい)。 これ以外の技術は初心者クラス(Nクラス)で使う場面はあまり無いかもしれません。 Nクラスを卒業し、一段階上の初級者クラス(Bクラス)にチャレンジする頃から 使用する場面が増えてくると思います。


正置その1:地図の北と現地の北が同じ方向になるように地図を持つ
 「せいち」と読みます。 地図を水平に持った状態で地図の上にコンパスを重ね、 コンパスの針と磁北線が平行になるように地図を回転します。 これをやれば地図の北と現地の北が同じ方向になるため、 地図上の特徴物と現地の特徴物の照合が容易になります。 現在位置が分かっている場合はもちろんのこと、 迷子になってしまった場合にも有効な技術です。


正置をする前の状態。地図と現地で特徴物の方向が違うので照合が難しい。 地図の右上にある赤と黒の三角形の組み合わせがコンパスの針を表す。


正置をした状態。地図と現地で特徴物の方向が一致するので照合が容易になる。


正置その2:進むべき方向に体を向ける
 現在位置が分かっていてルートも決まっている場合、 上に書いた「正置その1」を応用して進むべき方向に体を向けることができます。 以下の要領で行います。
  1. 地図上の現在位置と目標地点を結ぶ線上にコンパスの長辺を合わせる。
  2. その状態を維持したままコンパスと地図を水平にして体の正面に、コンパスの長辺が前方を向くように構える。
  3. コンパス、地図、体の位置関係を保ったまま磁北線がコンパスの針と平行になるように体ごと回転する。
これを行えば地図が正置された状態になるとともに体も進むべき方向を向きます。


正置の最初のステップ。コンパスの長辺を進行方向に合わせる。 進行方向に平行に地図を折っている点にも注目。 これによってコンパスと地図が持ちやすく(ずれにくく)なる。 次の「サムリーディング」の項目も参照。


正置の第二ステップ。コンパスと地図の位置関係を保ったまま コンパスを体の正面に持ってくる。


第二ステップまで終えた状態の模式図。 真上から見た図で、右手を表す紫の線の先にあるのがコンパス。 分岐した斜めの道を進みたい場合の例を示している。 体が図の左方向を向いているのは、最初に(正置をする前に)向いていた方向が たまたまその方向だった(そういう場合を考えている)というだけで深い意味はありません。


正置の第三ステップ。 前の図の状態からコンパス・地図・体の位置関係を保ったまま 磁北線がコンパスの針と平行になるように体ごと回転する。 小さくて分かりづらいですが、右手を表す紫の線の先にある 赤と黒の三角形の組み合わせがコンパスの針を表しており、 当然のことながら体の向きに関係なくいつも同じ方向(実際の北方向)を指しています。 この針と地図上の縦線(磁北線)が平行になるまで体ごと回転します。
※図の右端が画面からはみ出して見られない場合はブラウザの下にあるスクロールバーを 右にずらせば見られます。


回転を終えた状態。地図が正置されるとともに体も進行方向を向いたことが分かる。


以上で正置完了。あとは顔を上げて正面を見て進みます。


上の例では課題自体が易しすぎて正置の有難みを実感しにくいかもしれません。 正置は「進みたい方向に体を向ける」技術ですから、 当然ながら道走りだけでなく林の中でも利用できます。 下はその例です。正置の威力を実感できると思います。


取り組む課題。 スタート地点の周囲にはそっくりなピークが並んでいて見分けがつかない。 そのうちの1つのピークを越えた向こう側に目指すコントロールがある。 コントロールはピークの背後に隠れているのでスタート地点からは見えない。


正置の第二ステップまで終えた状態。 体が図の右上の方向を向いているのは 最初に(正置をする前に)向いていた方向がたまたまその方向だった (そういう場合を考えている)というだけで深い意味はありません。 この状態から磁北線がコンパスの針と平行になるまで体ごと回転すると………


コントロールのある方向を向くことが出来ました!


サムリーディング:現在地を指で押さえる
 地図を見るたびに現在位置を目で探すのは手間です。 現在位置を指で押さえておけばこの手間を省けます。 これがサムリーディング(thumb reading, 親指で読む)です。 現在位置は刻一刻変わるのでそれに合わせて指をずらしていきます。 現在位置を素早く見つけるためなので押さえる場所は大雑把で構いません。

 サムリーディングを上手に行うコツは地図を進行方向におおよそ平行に コンパスの幅+αだけずらした場所で折ることです。 それを横から持って親指で現在位置付近を押さえるようにすれば 走っている間に簡単には指の位置がずれずに安定してサムリーディングを行うことができます。


サムリーディングの様子。 進行方向に平行に地図を折って横から持ち、親指で現在地付近を押さえる。 このようにすれば走ったくらいでは指の位置はずれないので 容易にサムリーディングを行える。


地図を折らない場合、コンパスと地図の位置関係(左)も地図と指の位置関係(右)も 走ればすぐにずれてしまう。 これではとてもナビゲーションができない。


直進:林の中を真っ直ぐ進む
 正置をしたまま進めば何も特徴物の無い林の中でも真っ直ぐ進むことができますが、 コンパスの長辺が地図上の進行方向からずれないように絶えず気を配っていなければなりません。 磁北線をコンパスの上に写し取ることによってこの手間を省いて より簡便に真っ直ぐ進めるようにしたのが「直進」と呼ばれる技術です。 直進は以下の手順で行います。

  1. 地図上の現在位置と目標地点を結ぶ線上にコンパスの長辺を合わせる。
  2. その状態でコンパスのリングを回して磁北線とリングの中の線が平行になるようにする。(これによってリングの中の線が磁北線を表すようになります)
  3. コンパスを体の正面で水平に構え、リングの中の線がコンパスの針と平行になるように体を回転させる。(正置と同様、これを行うことによって進行方向に体が向きます)
  4. 顔を上げて正面に目立つ木などの特徴物を見つけ、それを目がけて進む。最終目標地点に到達するまでこれを繰り返す。
 直進ができるのはコンパスの針の入ったリング部分が回転し、 そのリングの中に平行に多数の線が入っているタイプのコンパスだけです。 シルバ社のType3や5JETなどプレートコンパスと呼ばれるタイプのコンパスでこれが可能です。 直進の精度は熟練者の場合で200mにつきずれ10m程度と言われています。 これよりも長い距離を真っ直ぐ進みたい場合は地形などの特徴物を見て ずれを補正しながら進む必要が出てきます。


直進の手順。●が人の位置を表す。 (a)コンパスのリングを回す前の状態。 リングの中の直線と磁北線は平行にはなっていない。 (b)コンパスのリングを回した後の状態。 リングの中の直線と磁北線が平行になっている。 したがってこれ以降はリングの中の直線を磁北線代わりにすることができる。 (c)リングの中の直線を磁北線代わりにし、 これがコンパスの針と平行になるまで体を回転させて 進むべき方向に体を向けた状態。 このようにコンパスだけを使用して正しい方向に向くことができる。


コンパスのリングを回す様子。 地図とコンパスの位置関係がずれないように片方の手でしっかり押さえ、 もう一方の手でリングを回している。


歩測:進んだ距離を歩数で測る
 進んだ歩数からおおよその距離を知ることができます。 両足を1回ずつ前に出すのを1歩と数える計算(複歩)で、 走る場合は40歩で100m、歩く場合は60歩で100mというのが1つの目安になります。 多少の個人差はあり、また林の状態によっても変わってきます。 大会によってはスタートまでの移動経路上に看板で距離の示された 「歩測区間」が設けられることがあり、ご自身の歩測を知ることが可能です。 歩測は直進と組み合わせることで特に威力を発揮します。 短い距離(100m前後)の直進であれば他の特徴物を何も見なくても 直進と歩測だけでコントロールの見える位置に辿り着くことが割と容易にできます。


ライントレース:尾根や沢を辿る
 両側よりも高くなった場所を結んだ線を「尾根」、 両側よりも低くなった場所を結んだ線を「沢」と呼びます。 木の種類の変わり目を「植生界」と呼び、これも線になります。 急斜面から緩斜面へと斜度が急激に変わる場所が線上につながっている場合があり、 これを「傾斜変換線」と呼びます。 道を辿るのと同じようにこれらの線(ライン)も辿ることができます。

 ライントレースでは間違って別のラインに乗ってしまわないように気をつけることと ライン上での現在位置を確認しながら進むことが重要になってきます。 そのためにこまめにコンパスで進行方向を確認し、 アップダウンや分岐、左右の枝尾根・枝沢などを丹念にチェックしながら進みます。 尾根の下り、沢の登りは分岐が多数出てくるので特に注意が必要です。 距離の長い尾根辿りなどでは尾根の大まかな方向に沿ってコンパスのリングを回しておくと 直進に似た要領で進行方向を容易に確認できるため 間違った尾根に乗ってしまうリスクを減らせます。


尾根と沢。等高線を茶色で示しています。


傾斜変換線。両側で等高線の密度が変わっている。


地図上での尾根・沢・傾斜変換線の表現のされ方。 尾根と沢は等高線での表現のされ方は似ていますが、 ピーク(閉じた等高線)のある側が高く、 川(青線)のある側が低いことを頭に入れておくことで 間違えずに済みます。


難しい尾根辿りの例。尾根上の方向や傾斜角度の変わり目、左右の枝尾根や枝沢などを 丹念にチェックしながら進まないと間違った尾根に乗ってしまったり 正しいルート上にはいても現在位置が分からなくなってしまったりします。 ジェネシスマッピング作成「黒坂・切山」の地図をスキャンしたものを使用させていただきました。


コンタリング:同じ高さを保って進む
 同じ高さの場所を移動するのがコンタリングです。 急斜面を横方向に移動する場合に役立ちます。 緩斜面では誤差が大きくなるのであまり使わない方が良いでしょう。 ナビゲーション技術として取り立てて説明するほどのことはありませんが、 注意点を一つだけ挙げますと思い描いている高さから僅かにずれるだけで 思ってもみない場所に行ってしまう場合がありますので コンパスで進行方向をチェックしながら進むことが重要です。


コンタリングでありがちなミス。 プランは「コンタリングで尾根上まで移動して正面の沢を下る。」 これをその通りに実行したつもりが高さが僅かにずれるだけでこんな悲惨なことに。 尾根に出たところでコンパスで尾根の向きや進行方向をチェックすれば防げるミスです。 ジェネシスマッピング作成「巴山」の地図をスキャンしたものを使用させていただきました。


以下、ナビゲーションを上手に行うためのポイントと注意点について 思いつくものを挙げておきます。

正置とサムリーディングは競技中常に行う
 直進、コンタリング、ライントレースはそのままルートの選択肢にもなっており、 場面場面で使い分けます。 これに対し、正置とサムリーディングは地図の持ち方・見方に関する技術であり、 スタートからフィニッシュまで常に使用し続けます。

 たとえば直進をするときであっても現在位置を指で押さえておきます。 そうすれば万一直進が大きくずれたときに現地の特徴物と地図上の特徴物を照合して リカバーするのが容易になります。 尾根を辿る場合など絶えず現在位置と進行方向を確認し続けないと 別の尾根に乗ってしまったり尾根上で現在位置が分からなくなってしまったりしますので 正置・サムリーディングをした状態をキープしたまま尾根を辿ります。

 一見煩雑なようですが実はこの方がかえって速く進めます。 正置・サムリーディングをした状態をキープしてさえおけば 簡単に(慣れれば走りながらでも)特徴物の照合を行うことが出来るからです。 歩測もどんな場面でも利用できる技術ですが、必ずしも必須ではないため 上級者の中にも使う人と使わない人、直進のときだけ使う人などまちまちです。


オリエンティアでもない普通の人がカーナビの地図を見て 車の走るスピードでナビゲーションを出来るのは何故でしょうか? 車の進行方向に合わせて地図が回転し、現在位置が常に矢印で示されているからです。 同じことをやればオリエンテーリングのナビゲーションも容易にできます。 それが正置とサムリーディングです。 MonoLoverに掲載された写真を 使用させていただきました。


地形をイメージする
 ナビゲーションで利用できる「特徴物」には 道の分岐、植生界、岩、穴など様々なものがありますが、 最も豊富な情報を持っていてナビゲーションの際に重宝するのが地形です。 同じ「尾根」と言っても等高線1本で表現される尾根と10本で表現される尾根では 大きさがまるで違います。 等高線の本数が同じでもなだらかで横幅の広い尾根もあれば狭く急峻な尾根もあります。 斜面の傾斜具合は等高線の詰まり具合によって表現されます。 等高線の間隔が広い場所が緩斜面、狭い場所が急斜面を表します。 1本の尾根の中でも等高線の間隔が変化する場所があり、 尾根上での現在位置を知るための有力な手段になります。 沢についても同じことが言えます。

 地形をナビゲーションに上手に使用するには地図上でどのように表現された地形が 現地でどう見えるのか、イメージできることが重要です。 そのためには練習会などに参加した折、地図調査者になったつもりで 地図上の地形と現地の地形とを丹念に見比べながら山の中を歩き回ってみます。 早い時期にこの練習をやって地形をイメージできるようになっておくと後々役に立ちます。


同じ「尾根」でも1つ1つ違った顔を持っている。 ①上が平らで広い尾根。 ②横方向にも奥行き方向にも急峻な大きな尾根。 ③比高5〜10mの小さな尾根。横幅も細いが奥行き方向にはそれなりの長さがある。 ④沢の中に舌のような形状で張り出した等高線1本(5m)の小さな盛り上がり。 オリエンテーリングクラブ・トータス作成 「瑞牆の森」の地図を使用させていただきました。


認識しづらい特徴物を知っておく
 「小径の終わり」をナビゲーションで当てにするのは危険です。 ある地点で小径が突然終わっていれば良いのですが、 次第に細くなり踏み跡のようになっていつの間にか消えてしまうという場合があります。 これを地図上では表現できないため、やむを得ずあるところまで小径が書かれますが、 実際にその地点にはっきりと認識できる「小径の終わり」が存在するわけではありません。 同様のことは「崖の終わり」や「湿地の淵」、 それに走行可能度(塗りつぶしの緑の濃さ)が1段階変わる場所 (たとえば白いエリアと薄緑に塗られたエリアの境界)についても言えます。 これらの特徴物は分かればラッキーくらいに考えて ナビゲーションでは当てにしない方が良いでしょう。


地図上の白いエリアと薄緑に塗られたエリアの境界の現地での見え方の可能性。 左のように境界が明瞭な場合もありますが、 右のように植物の密度が少しずつ変化し境界が不明瞭な場合もあります。 「少しずつ変化する」という情報を地図上では表現できないため、 ある場所でばっさりと分けて表現しているわけです。 地図はトータス八ヶ岳10☆StarsCup2008(2008/9/21)のコース図を スキャンして使用させていただきました。


危険予測をする
 正しくプラン通りのルートを辿れた場合だけでなく ミスをしてしまった場合に何が見えるかを頭に入れておくことが重要です。 例えば道や尾根などをある地点まで辿る場合、 行き過ぎてしまったら何が出てくるか(何を見て引き返せば良いか)を考えておきます。 直進であれば右にずれた場合、左にずれた場合のことを考えておきます。 そうすればミスに早めに気づいて素早く対応することが可能になります。


危険予測の例。 (a)道の曲がりから道の曲がりへの直進レッグ。 直進が右にずれる分には道に当たるので問題無いが、 左にずれると大変なことになる。 したがってこの場合はコントロールよりも少し右を目がけて直進するのが良い (「エイミングオフ(aiming off, 目標をずらす)」と呼ばれる技術です)。 (b)一見簡単そうに見える道走りレッグ。 ところがよく見ると目標のコントロールに向かう道は △のある道とは接していない(入口のところで途切れている)。 このことに競技中に気づくのは難しく、 たいていの選手は「3つ目の分岐で右折」というプランを考えて 行き過ぎてしまうだろう。 このとき「行き過ぎたら道が左に曲がる」ということが頭に入っていれば ミスに早めに気づいて対処することができる。 これが頭に入っていない場合とは同じミスでもミスタイムはまるで違ってくる。

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ルートの選択

どのようなルートがあるか
 下の図をご覧ください。 スタート地点(△)から1番コントロールまで2本の小径が通っています。 この地図を見て皆さんはどのようなルートを思い浮かべますか?




 右の道と左の道、この2つのルートはどなたでもすぐに思いつくでしょう。 でもルートの選択肢は実はこの2つだけではありません。 オリエンテーリングでは道を外れて林の中を自由に走ることができます。 そして地図上の白いエリアは走り易い林を表します。 前の節で解説したようにオリエンテーリングには林の中を真っ直ぐ進むための 「直進」と呼ばれる技術がありますから、 これを使うことを念頭に置けば下の図の緑線のように 真っ直ぐ進むルートも選択肢の一つになります。 この例では左右どちらにずれても道に当たりますので 距離が多少長くてもこのような一発直進を行うことが可能です。

 更に別のルート候補として青線のように道を使いつつ ヘアピンカーブの部分を直進を使ってショートカットするルートも考えられます。 青の点線ルートは一見良いルートに見えますが、 道を外れるポイントに特にこれといった特徴が存在しないので この通りに辿るのは実はかなり難しいです。 この例の場合は道を外れるポイントを多少間違えたとしても コンパスで進行方向を維持して進めば大きなタイムロスにはなりませんが、 一般論としてナビゲーションのことを念頭に置いて (つまり「その通りに辿れるか、何を見て辿るか」を考えて)ルートを決めないと 迷子になるリスクが大きくなります。




 実際の林の中には起伏があり藪があり、湿地や倒木地帯や崖などもあります。 現実の地図を用いたルートチョイスレッグの例を下に示します。 上級レベルのレッグですが皆さんルートは思い浮かべられますか? 上に書いた「ナビゲーションを念頭に置いてルートを考える」というのがヒントになります。 代表的なナビゲーション技術の項目の解説を読み直すと 多少は考えやすくなるかもしれません。 参考までにレッグ線距離はおおよそ400mです。




 上のレッグのルートの候補のうちのいくつかを下に示します。 Aルート(赤)は少し遠回りになりますが一番簡単な道走りルートです。 コントロールへのアタックでは道の曲がりから直進を使用します。 Bルート(青)はライントレースを基調にしたルートで、 沢を下り傾斜変換線を辿り沢を登り返してアタックします。 Cルート(紫)は直進を基調にしたルートですが、 一発直進で当てるには距離が長く、途中に藪や深く抉れた沢(渡るのに苦労する)などもあるので 3段階に分けて直進をしています。 まず藪の角まで直進し、次に沢の曲がりまで直進し、 その地点で沢を横切ったらいよいよコントロールまで直進します。 Dルート(緑)は深く抉れた沢を回避することに重点を置いたルートで、 地形を丁寧に読みながら直進・コンタリングを組み合わせて移動します (詳しく書くと (1)東の尾根を越えてU字状の沢の先端へ、 (2)亀裂状の沢にぶつかるまでコンタリング、 (3)直進で南東に移動して二股に分かれた沢を右手に確認、 (4)コンタリングでコントロールにアタック、となります)。


静岡県オリエンテーリング協会作成「勢子辻」の地図をスキャンしたものを 使用させていただきました。


 いずれのプランも走りにくい場所を回避することに加え、 現在位置を把握しながら進むことを意識している点に注目して下さい。 例えば藪を北から迂回しようと考えたとしましょう。 地図上で藪の北を通るような曲線を適当に思い描いたとしても それをその通りに辿ることは出来ません。 決めたルートをその通りに辿るためには道走りや ライントレース・直進・コンタリングといったナビゲーション手段を組み合わせる必要があります。 したがってルートプランも自ずとこれらを組み合わせたものになってきます。

 コントロールまわりには特に注意深いプランが必要です。 B〜Dのルートで行く場合、抉れた沢に向かって張り出した平らなエリア(a)や 沢の終わり(b)との位置関係を見て 現在位置のおおよその当たりをつけてからアタックします。 コントロールまわりにはこのように細心の注意を払わないと コントロールのすぐ近くまで行きながら フラッグを見つけられずにうろうろする羽目になります。


ルートを考えるにあたっての注意点
 ルートを考えるにあたってはナビゲーションのことを常に念頭に置いておく必要があります。 例えば何の特徴も無い林の中で進行方向を変えるようなルートを考えても それをその通りに辿ることはできません。 基本的には道走り、直進、コンタリング、ライントレース、 ある特徴物から直接視界に入る別の特徴物への移動、の5種類のナビゲーション手段を 組み合わせてルートを構築していくことになります。 ナビゲーション技術の習熟度によっても取りうるルートの選択肢は変わってきます。

 一見して難しいレッグでも少し視野を広げると簡単な迂回ルートがある場合もよくあります。 そうしたルートを見逃さないように、ルートを考えるときは地図の広い範囲を見るようにします。 レッグ線(コントロールとコントロールを結んだ線)を直径とする 円の範囲からルートの候補を探すと良いとされています。 また右のルート、左のルート、真ん中のルートと3種類を考えると良いとも言われています。

 足の速い人とナビゲーションの上手な人、直進の得意な人と地形読みの得意な人では 同じレッグであってもベストルートは変わってきます。 「速い人のベストルートが自分にとってのベストルートとは限らない」というのが 技術指導などで小山様がしばしば用いる有名な格言です。 ファンクラブ会員の知る限り、 「自分にとってのベストルート」を知るための一般的な方法論は存在しません。 大会に参加した後でルートを振り返りLAP解析も見ながら反省を行い、 ご自身の得意不得意を理解し、 それをもとに自分なりのルートの選び方を確立していくしか無いと思います。 同じ選手でも技術力を身に着けるにしたがってベストルートは変わってきます。

狭い範囲を見てプランを考える場合(左)と視野を広げてプランを考える場合(右)の比較。 簡単な道走りの迂回ルートがあるにも関わらず 左の例のように狭い範囲しか見ていないと見落としてしまいます。 この道回りルートは初級・中級者レベルではベストルートになりうるもので、 上級者にとっても選択肢の一つにはなり得ます。 ジェネシスマッピング作成「黒坂・切山」の地図をスキャンしたものを 使用させていただきました。


小山温史のルート選択アルゴリズム
 小山温史氏は修士論文研究の中で最適なルートを推定する コンピュータアルゴリズムを作成されました。 このアルゴリズムではある地点からある方向に僅かな距離だけ進んだ場合のscoreを 以下の式を用いて計算します。

score=
    0.5465×道を進んだ距離(m)
    +1.000×走行容易な林(地図上の白い部分)を進んだ距離(m)
    +1.139×走行可能な林(地図上の薄緑の部分)を進んだ距離(m)
    +1.727×走行困難な林(地図上の濃い緑の部分)を進んだ距離(m)
    +1.307×登る高さ(m)
    +進んだ先の地点から目標コントロールまでの(直線距離+高さの差)


このscoreを最小にする方向を最適な進行方向と考えて進む、 ということを繰り返して目標のコントロールまでの最適ルートを推定します。 距離に掛かる係数(0.5465など)が移動のしにくさを表しており、 上の式では例えば道を100m走るのと走行容易な林を54.65m走るのに 同じだけの時間がかかると考えていることになります。 灰色の項を加えているのは多少迂回しながらでも全体としてコントロールに 近づいていくようにするためです。 コントロールから遠ざかる方向に進めばこの項が大きくなるので コントロールに近づく方向が進行方向として選ばれる可能性が高くなります。

 このように移動のしにくさに応じて重みをつけた移動距離と 目標地点までの残りの距離の和を最小にするように最適ルートを推定する考え方は Aアルゴリズムと呼ばれ、 小山氏の研究に限らず用いられているものです。 小山氏の研究の目新しい点は初めてオリエンテーリングに適用したことです。 そのために上の式に登場する0.5465などの係数(コスト)を推定する必要があり、 小山氏はオリエンティアへのアンケート調査をもとに推定されました。 アンケート調査では例えばレッグ線上にアップダウンがあるレッグを用意し、 登る高さや横方向の広がり具合を何通りも変えて 登るか巻くかの二択でアンケート協力者に回答してもらいます。 その結果をコストと回る人の割合の関係としてプロットし、直線フィッティングを行って 回る人がちょうど半数になるコストを算出、係数として用いたのが上の式になります。


係数の推定方法。 「登るコスト」は迂回する場合と登る場合の距離の差(地図上のmm単位)を 登る等高線の本数で割ったものです。 小山様の修士論文発表会の配布資料をスキャンして使用させていただきました。


 このアルゴリズムではどの程度良いルートを選べるのでしょうか。 小山氏はこの検証も行っています。 下の図はアルゴリズムを用いて推定された最適ルートです。 この結果をオリエンティアに見せたところ、 ほとんどのレッグで半数以上の人が「自分のベストルートである」 または「自分のベストルートではないが、状況次第ではベストルートである」と回答し、 「自分のベストルートではないが、他人のベストルートにはなりえる」と 回答した人まで含めると全レッグ平均で88.3%に達したとのことです。

 小山氏はこのほかにもスキャンした地図画像から ルート探索プログラム用のデジタル地形データを作成するアルゴリズムの構築、 選手の習熟度別のscoreの計算式の係数(コスト)の算出、 それを用いた選手のレベルごとの最適ルートの推定 などを行って修士論文としてまとめられています。


推定された最適ルート。 小山様の修士論文発表会の配布資料をスキャンして使用させていただきました。


 このアルゴリズムはコンピュータのためのものですが、 私たち人間が山の中でルートを選ぶ際にも参考にすることができます。 例えばクネクネと曲がりくねった道を走っているときに 走行容易な林(地図上の白い部分)を突っ切ってショートカットするかどうか迷ったとします。 上の式からショートカットした場合の移動距離が回った場合の0.5465倍以下になるときは 突っ切った方が速いことが分かります。 但し、有効数字4桁の精度は無いと思われますので、もう少し大雑把に 「距離の比が半分以下ならショートカットし7割程度なら回る」と覚えておけば十分です。 行く手に走行困難な林(地図上の濃い緑の部分)がある場合、 たとえ距離が1.5倍くらいになったとしても地図上の白い部分を使って迂回した方が 速いことも上の式(係数の1.727)から分かります。

 距離が何倍と聞いてもピンとこないと思いますので下にいくつかの例を示します。 例えば道が直角に曲がる部分を斜め45°でショートカットした場合、 距離は0.71倍にしかなりません。 したがって道を辿った方が速いと判断できます。

小山温史アルゴリズムに基づいた迂回ルートとショートカットルートの選択例。


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オリエンテーリングの練習

 この節ではオリエンテーリングの練習方法について解説します。 まずはじめに細かい話は抜きにして練習方法の全体像をざっと概観し、 続いて初心者の皆さんが一人でも実践できる練習方法をいくつか紹介します。 最後に小山様が合宿などで好んで用いる「お絵かきオリエンテーリング」と呼ばれる 練習方法について実例を交えながら多少詳しく説明し、 技術解説を終えたいと思います。


練習方法の全体像概観
 オリエンテーリングは走るスポーツですから走るトレーニングが一番の基本になります。 中には全然トレーニングをしていない人もいますが、 上位選手になれば概ね月に200〜500kmほど走っています。 大学クラブなどではクラブ単位の合同練習が行われることもありますが、 基本的には個人個人でトレーニングをする形になります。 プロのコーチやトレーナーを付けている選手は皆無に近く、 ほとんどの選手が陸上競技関係の本などで勉強するか 知人のオリエンティアから教わるなどして身に着けた知識をもとに 各自で工夫しながらトレーニングを進めているのが現状です。

 オリエンテーリングの技術練習の機会としては練習会や合宿があります。 技術練習の方法には様々なものがあります。 下の図は練習用のコースの一例です。 番号の振られた○は無く、△と◎を結ぶ曲線が書かれています。 この曲線上のどこかにコントロールがあります。 全部でいくつのコントロールがあるかは事前には知らされていません。 曲線を正確に辿って全てのコントロールを見つけてきます。 ルートを正確に辿る練習で、地形を正確にイメージする力や 地図と現地の特徴物を照合する能力を高めることができます。 この練習方法はラインオリエンテーリング(ラインO)と呼ばれています。


ラインOの練習コースの例。 ジェネシスマッピング作成「巴山」の地図をスキャンしたものを使用させていただきました。


 普通のコース図でも人が集まりさえすれば様々な練習が可能です。 主なものとしてまずランニング・オブザベーション (running observation、走行の観察、通称「ランオブ」)と呼ばれる方法があります。 これは2人で組になって一人が前でナビゲーションしながら走り、もう一人は後ろから観察します。 前を走る人は後ろの人に自分の走り方を見てもらってコメントをもらいます。 一方、後ろの人は前の人の走り方を観察してそこからナビゲーションのコツを学び取ります。 したがってランオブはお互いに学び合うものですが、 大学クラブの上級生と1年生のように大きな実力差のあるペアで回って 経験の浅い側の選手の技術力を高めることに主眼が置かれる場合が多いです。

 もう一つの代表的な練習方法として「チェイシング・インターバル」 (間を開けて追いかける)と呼ばれる方法があります。 コースを2,3レッグごとの短い区間に区切り、各区間ごとに15秒程度の短い間隔でスタートします。 常に誰かに間近なところで追いかけられ、あるいは誰かを追いかけながら走ることになるので 一人きりで走る場合よりも自ずとペースは上がります。 いつもよりも一段階速いペースで走る練習で、巡航速度を上げることに主眼を置いています。 2,3レッグごとに区切るのはそれよりも長くすると周りに人がいなくなってしまうことと 体力や集中力を保てなくなってゆっくりなペースになってしまうからです。

 山の中に入らなくても練習はできます。 1つはプランニングの練習です。 地図上に適当にコースを作って一人でプランを考えてみる。 あるいはクラブの仲間で集まってプランを出し合ってディスカッションをする。 実際に山の中に入るわけではないので 本当にそのプランでうまく行けるかどうか確かめることはできませんが、 プランニングの思考回路を身に着けることによって 実際のオリエンテーリングの大会で多少難しい課題が出されても 落ち着いて短時間でプランを考えるのが容易になります。

 街中でできるもう一つの練習方法として地図読み走があります。 道路地図などをコピーして正置とサムリーディングをしながら走る練習です。 特に初心者の方の場合、山の中でのナビゲーションは容易ではありません。 よく知った家の近所で見慣れた道路地図を使用してナビゲーション練習をすることにより、 山の中でのナビゲーション技術の上達に向けた第1歩とするわけです。

 練習方法はほかにもまだまだありますが、 列挙していてはきりが無いので詳細は割愛させていただきます。


合宿での練習の様子。 東京工業大学オリエンテーリングクラブの2008年度インカレ直前合宿にて。 1枚目:ランニング・オブザベーション。 2枚目:グループ練習。 3枚目:地図読み練習。 同クラブOBの村上一輝様によって撮影された写真を使用させていただきました。


初心者のための自主練習ガイド
 初心者の皆さんがオリエンテーリングを上達するには オリエンテーリングクラブなどが主催する練習会や合宿等に参加するのが早道です。 しかし練習会や合宿等での練習方法については 主催団体からその都度説明があるでしょうからここでは割愛させていただき、 初心者の皆様が一人でできる練習方法についていくつか紹介します。

白紙を使用した室内でのコンパスワークの練習
 白紙に定規を使って磁北線に見立てた平行な直線を何本も書き、 進行方向に見立てた斜めの直線も何本か書き込みます。 コンパスとその紙を持って部屋の中で 代表的なナビゲーション技術に書いた 「正置(その2)」「直進」の動作を練習します。


屋内での正置・直進練習のための紙の例。 平行に引いた縦線を磁北線に、適当に引いた折れ線を刻一刻変わる進行方向に見立てて その方向に体を向ける動作を繰り返します。 コンパスのリングを回す動作を加えれば直進の練習、 加えなければ正置の練習になります。


道路地図を使用したサムリーディングの練習
 家の近所の道路地図をコピーするかGoogleマップなどから印刷します。 それを持って現在位置を指で押さえながら走ります。 現在位置は刻一刻変わるので視界に入った特徴物を地図と照合して 指の位置をずらしていきます。 コンパスも一緒に持って走れば正置練習も可能ですが、 コンパスのN極の指す方向(磁北)は 道路地図やGoogleマップの上方向(真北)から西に約7度ずれていますので 北北西−南南東方向に7度傾いた直線を地図上に定規などを使って書き加えた上で練習します (なお、オリエンテーリング地図は磁北を上にして書かれていますのでこの補正は不要です)。


Googleマップに磁北線を引くときのイメージ。 市販の道路地図や国土地理院地形図を使用する場合も同様。 磁北線を反対方向に傾けないように気をつけて下さい。


公園での直進練習
 白い紙に定規を使って磁北線に見立てた平行な直線と正三角形を書きます。 それを持ってそれなりの広さのある公園か広場などに行き、 三角形の各辺を進行方向として同じ歩数ずつ直進を行います。 三角形を1周した時点でスタート地点と同じ場所に戻ってこられれば 直進がうまく出来たということです。 いびつな三角形にしておいて辺の長さに応じて進む距離を変えて(歩測でカウントして) 同じことを行うこともできます。


このような紙を用意するだけで直進練習ができる。


オリエンテーリングのコース図を使用したプランニング練習
 オリエンテーリングのコースの中には一目見ただけではなかなかルートが思い浮かばないレッグや、 ルート自体は浮かんでも何を見てナビゲーションしたら良いか分からずに悩むレッグが しばしば登場します。 コース図を使って机上でプランを考える練習をしておけば プランニングの思考回路が身につくので 大会で多少難易度の高いレッグに出くわしても落ち着いて比較的短い時間で プランを考えられるようになります。 コース図は大会会場で販売されるほか、(ほとんどが上級クラスのものになりますが) インターネット上にも画像として載っている場合がよくあります (Orienteering News in Japanなどによく載ります)。 過去に参加された大会の地図の上にご自身でコースを作って プランを考えてみるという手もあります。


一目見ただけではとてもルートが思い浮かばないレッグの例。 上級者クラス(Aクラス)にチャレンジする段階になると こういうレッグをお目にかかる場面が一気に増えます。 「中級者クラス」は存在しないので初級者クラス(Bクラス)を卒業したら次はもう上級者クラスです。 うまく回れる回れないは別にしてこういうレッグに挑む機会は (オリエンテーリングを続けていれば)意外と早くやってきます。 ジェネシスマッピング作成「黒坂・切山」の地図をスキャンしたものを使用させていただきました。


大会の反省を行う
 大会も練習の機会の一つと捉えます。 大会参加を上達につなげるには大会の反省を行うのが有効です。 辿ったルートを地図上に赤ペンで書き込みます。 実際に辿ったルートから1ミリのずれも生じないように正確に書くことを心がけます。 実際に1ミリのずれも無く書き込むのは至難の業ですが、 それくらい正確に書こうとすれば現地で見えた特徴物や競技中の状況などを 注意深く思い返すことになり、これが上達につながります。 余力のある方はどこで何を見て進もうと思ったか(Plan)、 実際に何を見てどのように進んだか(Do)、 それを振り返っての反省点(See)などを文章にして書き出してみます (アナリシスと呼ばれます)。 こうした資料を残しておくと後で振り返って教訓として役立てることもできます。


ルートや反省などの書き込まれた地図。 東大夏場所(2001/8/6)の地図をスキャンしたものを使用させていただきました。


練習の実践例:お絵かきオリエンテーリング
 小山様が合宿などで好んで技術指導に用いる「お絵かきオリエンテーリング(お絵かきO)」 という練習方法について紹介します。

 まず、夜のミーティングで次の日の練習コースのプランを考え、白紙に描画します。 地図を書き写すのではなく、地図上にある様々な特徴物の中から本当に必要なものを取捨選択して シンプルで分かりやすいイメージを作ってそれをプランとして描きます。 実際のオリエンテーリングでもあまりに多くの特徴物を見すぎるとプランが煩雑になって時間がかかってしまいます。 タイムを競う競技ですからシンプルなプランを考えること(シンプリファイ,simplify)は重要な技術の一つであり、 それをこのような形で練習するわけです。 地図の単なる書き写しにならないように時間制限を設ける場合が多いです。

 次の日の練習ではその描画した紙を見ながら実際にコースを回ってみて そのプランでうまく回れるかどうか確認します。

 実際のお絵かきOはオリエンテーリング用の地図を用いて山の中で行いますが、 ここでは一般の皆様にも容易に理解できるように、 Googleマップを使って渋谷駅から麻布高校まで行く場合を例に説明します。 下のGoogleマップで麻布高校は右下の方にあります。 地図がパソコンの画面に収まらない場合は画面下のスクロールバーを右に動かせば 地図の右の方を確認できます。 余力のある方はまずご自身でプランを考えて紙に書き出してみると良い練習になると思います。



 下の図はこのホームページの執筆者が自ら考えたプランです。 必ずしも良いプランというわけではなく、あくまで一例と思って下さい。

 渋谷駅の南を東西に横切る高速道路下の道路に出て東に向かい、 「西麻布」の交差点を右折、道が右にカーブした先の十字路を左折して路地道に入り そのまま進めば左に麻布高校が出てくる、というのがプランの大枠です。

 「西麻布」の看板を万一にも見落とすと一大事ですのでこの交差点を確実に見つけられるように 「駅から約2km」「高速道路の入り口を過ぎた直後」「道路が左にカーブする手前」 という情報を付加しておきます。 実際のオリエンテーリングでは道の分岐に名前などは付いていませんので このような情報から目的の分岐を判定することになります。

 路地道に入るタイミングとしては「右にカーブした先」という情報だけでは少し不安なので 「少し先にファミリーマートがある」という情報も追加しておきます。

 ここでの一番のポイントは渋谷駅から西麻布交差点まで 途中の信号や左右の施設などの情報を思い切って省いたことです。 西麻布交差点を見つけるには上に書いた情報だけで十分ですから 手前の情報、例えば渋谷警察署を右に見るとか渋谷二丁目の信号を確認するとか、 そういった情報は不要な情報として省いてしまうわけです。 これがシンプリファイです。



 プランを紙に書き出したら本当にそのプランでうまく行けるかどうか、 紙を持って実際に現地に行ってみて確認します。 私もこのホームページにアップロードする前に 上のプランで実際に麻布高校に行ってみました。

 路地道に入るまではプラン通りで、 ファミリーマートが手前から見えたこともあって 正しい路地道に入った確信はありました。 あとは道なりに進むのみです。 私が行く手に現れると想像していたのは、 フェンスに囲まれた広い敷地に校舎が立ち並び、 グラウンドがあり野球場がありプールがあり、そんな典型的な「高校」の風景でした。 そういうものが出てくれば手前からでも分かりますし、 ましてや見逃すことなど絶対にあり得ない、と高をくくっていたわけです。

 ところが路地道をいくら進んでも左側には住宅地が続いていて高校らしきものは見えてきません。 道の反対側に学校らしきものが出てきたため、 まさかとは思いながらもそちらに気を取られて左側への注意が幾分かおろそかになってしまいます。 結局、麻布高校を見つけられないまま、明らかに行き過ぎたと思われるところまで進んでしまいます。

 こうなってはプランを書き出した紙だけではリカバーのしようがありません。 携帯電話のアプリで地図を呼び出してみて 麻布高校が道路に面しているのはほんの一部だけであることを認識します。 上のGoogleマップでもよく見るとそうなっていますね。これで謎が解決。

 気を取り直して今度はどんな小さなものも見落とすまいと注意深く観察しながら引き返したところ、 住宅地の中に零細企業の工場か小規模な保育園のような施設を思わせる小さな門が現れます。 門の脇に申し訳なさそうに小さな字で書かれている施設名を見てびっくり。 「麻布学園高等学校」と書かれているではありませんか! こ、これが天下の麻布高校ですか………。 あまりにも目立たなさすぎて隣近所に住んでいても 知らないと存在にも気づかないのではないかと思ってしまうほどです(笑)。 能ある鷹は爪を隠すという諺がよく当てはまります。


麻布高校の門。 うしろだの家より。 お絵かきOをやったときは夜道だったのでもっと目立たなかったです。


 こうした失敗の反省を教訓として本番に生かしてこそ練習は意味を持ちます。 オリエンテーリングの特徴として大会のたびにコースが変わるという点が挙げられます。 陸上競技のように事前にコースが公開されてその下見をするということはありません。 当然、練習と本番も別のコースになります。 ですから失敗の教訓は可能な限り一般化して いつでもどんなコースでも使えるものにしなければなりません。 今回の例で言うなら「麻布高校は門だけしか道路に面していない」という教訓を得たところで 何の役にも立ちません。 しかし、「途中のプランはシンプルにしても目的地周辺(コントロールまわり)は 丁寧に地図を読んでイメージを作ること」という教訓にしておけば様々な場所で役に立ちます。


目的地周辺をより詳細に書いた例。これならば上記のミスは防げたものと思われる。


 ここでは説明の容易な西麻布交差点経由のルートで行く場合を例に出しましたが、 徒歩で行く場合には南青山七丁目交差点から行く方が速いと思いますので 余力のある方はそのプランを考えて紙に書き出してみると良い練習になると思います。 蛇足ながら実際に麻布高校に行く場合は渋谷駅から行くよりも 東京メトロ日比谷線の広尾駅や南北線の麻布十番駅から行く方が近いです。

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オリエンテーリング関係リンク

オリエンテーリング全般
orienteering.com 日本全国の大会情報がほぼ漏れなく掲載されるWEBサイト。ここからリンクを辿って大会に申し込める。
森を走ろう オリエンテーリングの大会情報が掲載されるもう一つのWEBサイト。
Lap Center ほとんどの大会の「ラップ解析」が掲載されるサイト。ラップ解析を使用すればどこでとれくらいミスをしたか、回るペースはどうだったか、一目で分かる。
Orienteering News in Japan オリエンテーリングのニュースサイト。写真も多数掲載され、大会の様子などがよく分かる。2014年に終了。
OK-Info 2016年より始まった新しいオリエンテーリングニュースサイト。
上林氏の写真館 オリエンテーリング大会の写真が多数掲載される。2017年に終了。
オリエンテーリングマガジン オリエンテーリングの雑誌。あまり書店には置かれないので入手はここから。
パーマネントコース パーマネントコース情報。
地図の森 オリエンテーリング地図情報。
OCAD オリエンテーリング地図作成ソフト。
EMIT協会 E-カードを扱っている団体。マイEカードの購入も可能。
.compass オリエンテーリング用品を扱うインターネットショップ。


オリエンテーリング連盟など
国際オリエンテーリング連盟(IOF) 世界のオリエンテーリングの総元締めの機関。競技規則などの制定と改定、世界選手権大会の開催等を行っている。なお、ユニバーシアードはIOFではなくFISUが主催団体になります。
日本オリエンテーリング協会(JOA) 日本のオリエンテーリングの総元締めの機関。国内向けの競技規則などの制定と改定、全日本選手権大会の開催、世界選手権の日本代表選手の選考や強化等を行っている。
北信越オリエンテーリング連絡協議会 
日本学生オリエンテーリング連盟 日本の大学オリエンテーリングクラブの総元締め。インカレの開催やユニバーシアード日本代表選手の選考などを行っている。
北海道・東北学生オリエンテーリング連盟 インカレの選手権クラス出場者の地区別選考会や新入生向けのイベントなどを開催している地区ごとの大学クラブ連盟。
関東学生オリエンテーリング連盟
東海学生オリエンテーリング連盟
関西学生オリエンテーリング連盟


都道府県のオリエンテーリング協会
北海道・東北
北海道 
青森県 
岩手県「岩手オリエンテーリング情報局(仮)」と名乗っているがホームページの中身を見る限り県協会のホームページと思われる。
秋田県 
山形県何故かさくらんぼ大会のホームページになっている。オリエンテーリング協会のホームページとして外部からリンクが貼られているので一応リンクに加えておいた。
宮城県 
福島県 
関東
茨城県 
栃木県 
群馬県何故か赤城山トレイルランニング大会のホームページになっている。オリエンテーリング協会のホームページとして外部からリンクが貼られているので一応リンクに加えておいた。
埼玉県 
千葉県 
東京都 
神奈川県 
中部・東海
山梨県小山様の所属クラブであるNPO法人オリエンテーリングクラブ・トータスの所属する協会で、トータスが運営の中核を担う。全日本リレーにも毎年出場しており、小山様が(恐らく全国最年少の)監督をされている。
長野県 
静岡県 
愛知県 
岐阜県 
三重県 
北陸
新潟県 
富山県 
石川県 
福井県 
近畿
滋賀県 
奈良県 
和歌山県 
京都府 
大阪府 
兵庫県 
中国
岡山県 
広島県 
鳥取県 
島根県独自ホームページではなく紹介ページ(?)での紹介
山口県 
四国
徳島県独自ホームページではなく県のホームページ内の紹介
香川県 
愛媛県 
高知県 
九州・沖縄
福岡県 
大分県 
佐賀県 
長崎県 
熊本県 
宮崎県 
鹿児島県 
沖縄県 
市区町村のオリエンテーリング協会
東京都調布市 
長野県諏訪市 
愛知県岡崎市練習会や普及イベント等を年に数回程度開催。構成員の多くが三河オリエンテーリングクラブを兼ねている。
大阪府岸和田市KOLAの略称で知られ、協会というよりもクラブに似た活動(大会参加・大会運営等)をしている。


地域クラブ
都道府県クラブ名(正式名称)クラブ名(略称)主な活動地域活動内容等
特別枠
山梨県 NPO法人オリエンテーリングクラブ・トータス トータス 八ヶ岳南麓の小淵沢、富士見、甲斐大泉周辺(会員は関東在住者が多い) [小山様の所属クラブ] 日本を代表する有力地域クラブの一つ。 年に1〜2回程度、ジュニア(中学・高校生)向けの合宿を開催して若手育成に取り組んでいる。また2,3年に1回程度の頻度で大会も開催している。 小山様の友人知人や教え子多数。全国的に名の知られた名選手は数え切れないほど。そしてチームの大黒柱はほかならぬ小山様。 小山様ファンにはたまらなく魅力あふれるクラブで、ファンクラブのロゴマークにもトータスユニフォームの色を採用しているほどである。 小山様がチームリーダーとなった2006年以降にぐんぐん力を伸ばし続けており、高校生など若い選手も多く、今の日本で一番元気でかつこれからも伸び続ける余地が十分にある前途有望な地域クラブでもある。 1975年設立、会員数約30名。
北海道・東北
北海道 札幌オリエンテーリングクラブ 札幌OLC 北海道札幌市周辺 最近はほぼ年1回のペースで大会を開催している。ほか、最近の活動としてリレーイベントなど。
宮城県 仙台オリエンテーリングクラブ 仙台OLC 宮城県仙台市周辺 主な活動:大会参加、対抗戦、普及活動、大会運営、親睦会など。1975年設立、会員数約20名。
関東
茨城県 オリエンテーリングクラブ・ときわ走林会 ときわ走林会 茨城県周辺、常磐線・つくばエクスプレス沿線周辺 日本代表の小泉氏をはじめとして多数の有力選手を有する関東有数の強豪クラブ。リレー大会への参加や練習会、合宿の開催等をメインに活動している。2003年設立、会員数約40名。
群馬県 前橋オリエンテーリングクラブ 前橋OLC 群馬県前橋市周辺 主な活動:講習会の運営、大会開催、小中学生への普及活動など。1974年設立、会員数約30名。
埼玉県 みちの会 みちの会 埼玉県西部の飯能〜秩父周辺(会員は東京都・埼玉県などに広く在住) 日本代表の柳下選手、皆川選手をはじめ多数の有力選手を有する関東有数の強豪クラブ。主な活動:オリエンテーリング全般に加えロゲイン、トレイルランなど。1973年設立、会員数約30名。
埼玉県 上尾オリエンテーリングクラブ 上尾OLC 埼玉県中部(上尾市周辺) 主な活動:大会の開催(年1回以上)、練習会等の開催、地図調査、リレー大会参加等。会員数約20名。
埼玉県 入間市オリエンテーリングクラブ 入間市OLC 埼玉県入間市周辺 主な活動:年1回茶の里いるま大会を開催。ほかに大会参加、初心者教室の開催、パーマネントコース巡り、練習会や合宿などをいずれも年1〜2回程度。
埼玉県 川越オリエンテーリングクラブ 川越OLC 埼玉県川越市周辺、森林公園など。 主な活動:練習会、合宿、初心者講習会の開催、大会開催など。1983年設立、会員数約30名。
千葉県 京葉オリエンテーリングクラブ 京葉OLC 千葉県周辺(会員は千葉県・東京都などに広く在住) 70人近い会員数を誇る大規模クラブ。日本代表選手やクラブカップ7人リレー優勝経験も持つ強豪クラブで、大会運営にも定評がある。主な活動:大会参加、大会開催、合宿、会内杯等の各種イベント等。
千葉県 千葉オリエンテーリングクラブ 千葉OLK 千葉県周辺 主な活動:大会開催(年1回)、合宿(年1回)、練習会(年2回)など。会員数約15名。
東京都 多摩オリエンテーリングクラブ 多摩OL 東京都西部多摩地方(会員は東京都・埼玉県・神奈川県などに広く在住) 毎年1月にジュニアチャンピオン大会(JC大会)を開催。ほかに山を走るトレーニング「マラニック」や練習会、初心者講習会などを行っている。過去にはクラブカップ7人リレー3年連続優勝の実績も。1971年設立、会員数約80名。
東京都 ES関東クラブ ES関東C 関東地方(主に東京都とその周辺) 山口大助選手や加藤弘之選手など多数の日本代表選手を持つ関東有数の強豪クラブ。最近ではスプリント大会を年1回開催している。ほか練習会、合宿、リレー大会参加など。2000年設立、会員数約70名。
東京都 渋谷で走る会 渋谷で走る会 関東地方(主に東京都とその周辺) 鹿島田選手、篠原選手をはじめとして多数の日本代表選手を持つ関東有数の強豪クラブ。代々木公園にある「織田フィールド」でトレーニングを行っているのが特色。
東京都 東京オリエンテーリングクラブ 東京OLクラブ 東京都西部青梅近辺など(会員は東京都・埼玉県・神奈川県などに広く在住) 毎年5月にベテランズ大会を開催。ほかに練習会、合宿、会内杯など。会員数約30名。
東京都 練馬オリエンテーリングクラブ 練馬OLC 東京都練馬区周辺(光が丘公園など) 主な活動:サマーキャンプ、納会、練習会、例会など。1987年設立、会員数約20名。
神奈川県 オリエンテーリングクラブ サン・スーシ サン・スーシ 神奈川県西部(丹沢南麓の厚木、秦野、松田の周辺など)。会員は湘南地区(神奈川県)を中心に東京・埼玉などに広く在住。 ベテランを中心に有力選手を多数揃えたクラブで、クラブカップ7人リレーに合わせて開催されるベテランカップでは毎回優勝候補筆頭に名を挙げる。主な活動:大会運営、合宿など。大会運営はかなり上手い。会員数約40名。
神奈川県 横浜オリエンテーリングクラブ 横浜OLC 神奈川県周辺 日本代表の紺野選手の所属クラブ。主な活動:毎月1回練習会を開催、ほかに不定期に大会運営など。会員数約60名。
神奈川県 オリエンテーリングクラブ・ワンダラーズ ワンダラーズ 神奈川県周辺 通常のオリエンテーリングに加えナイトO、トレイルO、スキーO、山登り、マラソンなど幅広く活動。1972年設立。
中部・東海
長野県 TEAM白樺 TEAM白樺 長野県菅平高原(会員は関東在住者が多い) 菅平高原で毎年ロゲインの大会を開催している。 富士登山駅伝にも出場するなど、アウトドアスポーツ全般に活動範囲を広げている。 ある大会の表彰台で「小山君大好き」と言ったことで知られる某人物が要職を担う。 1996年設立。
静岡県 静岡オリエンテーリングクラブ 静岡OLC 静岡県中部・東部 村越真・松澤俊行・小泉成行といった第一級の大物選手が名を連ねる。活動内容は大会参加、合宿、普及活動など。会員数約40名。
静岡県 浜松オリエンテーリングクラブ 浜松OLC 静岡県西部 主な活動:大会参加、市民・初心者向けの大会開催、静岡県オリエンテーリング協会の活動への協力、練習会、親睦会など。1975年頃設立、会員数約30名。
愛知県 三河オリエンテーリングクラブ 三河OLC 愛知県東部 年1回大会(昇竜杯)を開催。自前の練習会開催に加え、会員の多くが岡崎市オリエンテーリング協会の構成員になって協会主催の練習会や普及イベントの運営の中核を担っている。Eカード無償貸与、競技者登録料補助、リレー大会の参加料全額支給、自前の主催大会にも競技参加や参考出走ができる等々、会員の競技参加をサポートする様々な制度が充実。1976年設立、会員数約50名。ここ数年は若手会員が急増中で2017年1月現在、現役大学生3名に卒業3年目以内のOBOG10名と全国屈指の元気あるクラブになっている。
愛知県 オリエンテーリングクラブルーパー OLCルーパー 愛知県西部・岐阜県 東海地区の地域クラブの中で規模・強さともトップクラスを誇る。主な活動:大会参加、大会運営、会員の親睦・交流。根の上高原つつじまつりオリエンテーリング大会を毎年開催している。1974年設立、会員数約60名。
愛知県 つるまいオリエンテーリングクラブ つるまいOLC 愛知県名古屋市周辺 主な活動:大会参加、公園での大会運営など。
愛知県 愛知オリエンテーリングクラブ 愛知OLC 愛知県周辺(名古屋市、尾張地域など) 主な活動:大会参加、大会開催(年1回程度)など。1973年設立、会員数約40名。
岐阜県 岐阜オリエンテーリングクラブ 岐阜OLC 岐阜県岐阜市周辺 主な活動:大会参加、岐阜県オリエンテーリング協会の手伝い、練習会等。2004年設立、会員数約20名。
三重県 鈴亀オリエンテーリングクラブ 鈴亀OLC 三重県周辺 最近の活動:亀山市民大会開催など。
北陸
新潟県 上越市オリエンテーリングクラブ 上越市OLC 新潟県上越市周辺 主な活動:毎年大会を開催。ほかはトレーニングや大会参加など。
新潟県 三条オリエンテーリングクラブ 三条OC 新潟県三条市、小千谷市など 主な活動:2013年9月より毎週水曜夜に定期練習を実施(12月〜3月は市内体育館でクイックО、4月〜11月は屋外)。他に大会参加、県内大会の運営やサポートなど。1983年設立。
近畿
滋賀県 安土UK 安土UK 滋賀県周辺 滋賀県唯一のオリエンテーリングクラブとして2005年に発足。会員に元日本代表の西尾信寛氏など。
京都府 朱雀オリエンテーリングクラブ 朱雀OK 京都府周辺(会員は京都府・滋賀県・大阪府などに広く在住) 主な活動:トレーニング(毎週水曜日)、合宿(9月)、マラニックなど。最近は大会もほぼ毎年開催している。1992年設立、会員数約40名。若い選手が多い。
京都府 みやこオリエンテーリングクラブ みやこOLC 京都府周辺 最近の活動:リレー大会参加等
京都府 京都オリエンテーリングクラブ 京都OLC 京都市周辺 主な活動:京都カップ運営など。1974年設立、会員数35人。
大阪府 大阪オリエンテーリングクラブ 大阪OLC 大阪府周辺 主な活動:大会参加、大会・練習会運営、パーマネントコース管理。1975年設立、会員数61名。
大阪府 オリエンテーリングクラブ フルハウス OLCふるはうす 大阪府高槻市・吹田市周辺 主な活動:大会参加、不定期で大会開催等
兵庫県 オリエンテーリングパトロール兵庫 OLP兵庫 兵庫県周辺 主な活動:毎年夏に合宿(サマーキャンプ)。ウェスタンカップ等の主要大会を2年に1回程度開催。オリエンテーリング大会参加のほか、ロードレースや山岳マラソンなど広範に活動。会員数約70名。
兵庫県 加西オリエンテーリングクラブ 加西OLC 兵庫県加西市周辺 1975年設立。ナイトOや国体の開催もしたことがあるが、基本的には大会参加がメインと思われる。
中国・四国・九州・沖縄
岡山県 オリエンテーリングクラブ吉備路 OLC吉備路 岡山県周辺 関西地区への大会参加を中心に、年2〜3回の大会の運営やそれに伴う地図調査等。会員数約30名。
広島県 広島オリエンテーリングクラブ 広島OLC 広島県広島市周辺 初心者教室・練習会等を月1回程度開催。1973年設立、会員数64名。
福岡県 博多オリエンテーリングクラブ 博多OLC 福岡県福岡市周辺 転勤などで福岡に移住した学生時代からのオリエンティアを中心に構成。現在のところ大会参加が中心。1994年設立、会員数11人。


大学クラブ
都道府県クラブ名(正式名称)クラブ名(略称)解説
特別枠
東京都 東京工業大学オリエンテーリングクラブ 東工大OLT [小山様の出身クラブ] 設立は1980年。長く目立った競技成績を出せずにいたが小山様がチームリーダーとなった2005年に劇的に生まれ変わり、これ以降は数え切れないほどの名選手を途切れることなく輩出し続けている。 2008年には最高の名選手と名コーチが一堂に会して伝説のクラブを作り上げ、日本中の憧れと羨望の対象になった。 学生オリエンティアの数が全国的に減少する中にあって30人を超す部員数と高いオリエンテーリング大会参加率を維持し続けていることでも知られる。 主な活動:毎週水曜午後に学内練習会。ほか平日の授業終了後に有志で週2回ほどランニングや地図読み練習等(年により変動)。週末はオリエンテーリング大会や練習会等に有志で参加。自前の合宿・練習会も年数回程度。 2016/2/29にURLが変わりました。
北海道・東北
北海道 北海道大学オリエンテーリング部 北大OLC 公式ホームページがここ数か月ほど閲覧できない状態になっているのでとりあえずブログの方にリンクを張り替えました。一応、ホームページのURLはhttp://circle.iic.hokudai.ac.jp/hokuolc3179/となります。
岩手県 岩手大学オリエンテーリング部   主な活動:毎週土曜日に練習会(岩手県立大学と合同)。水曜日にミーティング(地図読み練習のことと思われるが未確認)。
岩手県 岩手県立大学オリエンテーリング部   主な活動:毎週土曜日に練習会(岩手大学と合同)。木曜日にミーティング(地図読み練習のことと思われるが未確認)。
宮城県 東北大学オリエンテーリング部 東北大OLC 日本有数の強豪校で、部員数は100人以上。主な活動:平日は河原や山道を走ったり地図を読んだりする合同トレーニング。休日は宮城学院女子大学と合同でオリエンテーリングの実践練習。
宮城県 宮城学院女子大学オリエンテーリング部    
福島県 福島大学オリエンテーリング部   主な活動:大会の無い週末に不定期で練習会。平日の昼休みに週1回ミーティング(地図読み練習のことと思われるが未確認)。
その他、関東地方では以下の大学にオリエンテーリング部有り(ホームページは存在しないか不明)
山形県…山形大学
関東
茨城県 筑波大学オリエンテーリング部   多数の日本代表選手を輩出し続けてきたクラブ。大学卒業後のオリエンテーリング継続率も高い。長く愛好会として活動を続けてきて2014年に部に昇格。ホームページも全面リニューアルされた。小山様の教え子の野本圭介選手が主将としてチームを引っ張る。1975年設立、部員数40名程度。
茨城県 茨城大学オリエンテーリング部   2010年時点で部員数20名。主な活動:水曜日の午後に地図読み練習や体力トレーニング等。週末にオリエンテーリング大会等に参加。自前の合宿や練習会も年数回程度。
千葉県 千葉大学オリエンテーリング部 千葉大OLC 小山様のご結婚相手の花木睦子氏(現トータス会員)の出身校。ほかにも日本代表の山口大助選手などの有名人を輩出してきた。
東京都 東京大学オリエンテーリングクラブ 東大OLK 日本有数の強豪校。東京大学・一橋大学・実践女子大学/短期大学・津田塾大学・十文字学園女子大学・お茶の水女子大学・立教大学・東京医科歯科大学の9大学で構成され、人数は90人ほどで全国最大規模。主な活動:6月に東大大会を開催、8月に外部からも多数の参加者がある数日間連続の大規模練習会(東大夏場所)を開催している。部内の合宿・練習会が年数回程度。
東京都 東京女子大学オリエンテーリングクラブ    
東京都 早稲田大学オリエンテーリングクラブ 早大OC 小山様の教え子の尾崎弘和選手を誇る。過去にはトータスの重鎮・石澤俊崇氏や日本代表・寺垣内航氏などの名選手を輩出してきた。早稲田・日本女子・駿河台の3校合同で活動。年1回の大会開催や、多数の外部参加者を迎えての大規模練習会(5日練)の開催などもしている。
東京都 中央大学オリエンテーリングクラブ   小山様の麻布時代の最高の親友と言われた海老成直選手の出身大学クラブ。
東京都 東京農工大学オリエンテーリング部   元インカレチャンピオンの山下智之選手らの出身校。主な活動:練習会、他大学との対抗戦など。
東京都 電気通信大学オリエンテーリング同好会   主な活動:年3回練習会+キャンプ。週1回ミーティング。あとは各自のペースで大会参加など。
東京都 大東文化大学オリエンテーリング愛好会    
神奈川県 慶応義塾大学オリエンテーリングクラブ KOLC 小山様の麻布の先輩として名高い川上崇史氏の出身校。相模女子大学、横浜国立大学、横浜市立大学とともに活動。
その他、関東地方では以下の大学にオリエンテーリング部有り(ホームページは存在しないか不明)
群馬県…群馬大学
埼玉県…埼玉大学
東京都…東京農業大学、北里大学、武蔵野大学
神奈川県…関東学院大学
中部・東海
静岡県 静岡大学オリエンテーリングクラブ 静大OLC 主な活動:木曜日の午後に軽めの練習。土曜日に大学の裏山で練習。その他、有志で大会参加など。
愛知県 名古屋大学オリエンテーリング部 名椙OLC 2013年、小山様率いる最強最速のトータスチーム相手に最後の最後まで白熱の接戦を繰り広げたことで知られる全国きっての強豪。日本代表選手の多数をこのチームの出身者が占める。部員数も両大学合わせて150人超と全国最大規模。学生離れした運営力にも定評があり、地元愛知の地域クラブや県協会からはいつも頼られっ放し。それだけに愛知在住の社会人オリエンティアでこのチームを敬わない者はいないとまで言われている。名椙(めいすぎ)OLCの略称は一説によれば皆が口々に「名チーム過ぎ!」と絶賛することから生まれた尊称だとか。主な活動:月曜日にはミーティングと任意でのトレーニング、土曜日には名大内や近くの八事裏山で練習、年1回の大会開催、年に数回程度の練習会や合宿など。
愛知県 椙山女学園大学オリエンテーリング部
北陸
新潟県 新潟大学オリエンテーリング部 新大OC 部員数約40人(男女比7:3)。主な活動:平日の午後4時半から学内オリエンテーリングやランニング、地図読みなど。休日は大会参加のほか練習会など。
石川県 金沢大学オリエンテーリング部 金大OLC 部員数約40人(男女比3:1)。主な活動:平日の4限終了後にランニングや地図読み練習など。大会の無い週末には不定期に近所の公園で練習会。
石川県 金沢工業大学オリエンテーリング・トレイルランニングクラブ 金沢工大OTC 最近出来たばかりのクラブ。当面はインカレ団体戦(リレー)にチームを出すことを目標にしているとのこと。トレイルランニングにも取り組んでいる。2013年現在、部員数7人。かつての日本代表・円井基史氏が顧問としてサポート。金沢大学オリエンテーリング部との連携に向けて調整中。
その他、北陸地方では以下の大学にオリエンテーリング部有り(ホームページは存在しないか不明)
富山県…富山大学
近畿以西
京都府 京都大学オリエンテーリングクラブ 京大OLC 日本有数の強豪校。1979年発足。京都女子大学・龍谷大学・同志社大学などの学生と活動を共にしている。主な活動:日頃は地図読みやトレーニング、週末は大会参加や練習開催など。
京都府 京都女子大学オリエンテーリングクラブ 京女OLC 2010年4月現在の部員数4名。大会参加のほか、地図読み練習などを行っている。京大・京女大会の開催など京都大学と共同で活動。
京都府 京都橘女子大学オリエンテーリング部    
京都府 龍谷大学オリエンテーリングクラブ   調査時点での部員数3人。京都大学とともに活動。
大阪府 大阪大学オリエンテーリングクラブ 阪大OLC 部員数約40名。関西大学・神戸大学・兵庫県立大学・近畿大学・神戸市外国語大学とともに活動している。週末のオリエンテーリング大会参加がメインで、ほかに金曜日に不定期で地図読み練習などを行っている。
大阪府 大阪市立大学オリエンテーリングクラブ    
大阪府 関西大学オリエンテーリング同好会    
奈良県 奈良女子大学オリエンテーリングクラブ    
兵庫県 神戸大学オリエンテーリングクラブ   主な活動:週末の大会参加に加え、週1回ミーティング。
その他、関西以西では以下の大学にオリエンテーリング部有り(ホームページは存在しないか不明)
京都府…立命館大学、京都府立大学
大阪府…大阪外国語大学
広島県…広島大学


中学・高校クラブ
都道府県クラブ名(正式名称)クラブ名(略称)解説
特別枠
東京都 麻布学園オリエンテーリング部 麻布学園OLK [小山様の出身クラブ] 小山様の教え子で今や日本を代表する名選手に育った野本圭介、尾崎弘和の両選手もこのクラブの出身である。 ほかにも川上崇史や海老成直といった名選手を輩出してきた。 トータスとのつながりも極めて強い。
その他(地理順)
埼玉県浦和高校オリエンテーリング部 学校のHP内での紹介
埼玉県東農大三高オリエンテーリング部 学校のHP内での紹介
東京都桐朋学園オリエンテーリング部桐朋IK小山様ファンクラブ筆頭会員の古谷嵩の出身校。ほかにも多数の名選手を輩出してきた。
神奈川県武相中学・高校オリエンテーリング部 学校のHP内での紹介
愛知県東海中学・高校ワンダーフォーゲル部 実質的にはオリエンテーリング部。規模・強さとも全国上位に入る。
ほかに仙台二高(宮城)にもオリエンテーリング部有り。
船橋高校(千葉)は正式な部活としてオリエンテーリング部が存在するかは不明ですが、最近の主要大会に複数人が参加しています。


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