戸上直哉 全日本ミドル入賞

—東工大OLT35年来の夢 小山流チーム作り実を結ぶ—

(2015年12月31日 掲載)


入賞を勝ち取った戸上選手。出典:上林氏の写真館。



 小山様の出身校・東京工業大学オリエンテーリングクラブ(東工大OLT) の現役生が悲願の全日本入賞! 2015年11月22日、神戸市北区再度公園で開かれた 第4回全日本ミドルディスタンスオリエンテーリング大会で 東工大OLT4年の戸上直哉選手が6位入賞を果たしました。 全日本大会では同クラブOBの円井基史氏(1996年入学)が過去に2度入賞していますが、 現役生での入賞は東工大OLT35年の歴史で初。

 東工大OLTは1980年に競技色の薄いクラブとしてスタート。 競技色の強いクラブを夢見た一部の部員たちが何度となくクラブ改革を試みるも 多数派を占める反対勢力の猛烈な抵抗に遭って挫折する歴史が繰り返され、 長くオリエンテーリング三流校として底辺をさまよってきました。 2004年にチーム作りの天才・小山温史が登場して 歴代のエースで初めて部員たちから仲間として受け入れられ、 絶大な支持率を背景に悲願のクラブ改革に成功。 これ以降は村上巧様を筆頭に何人もの名選手たちを輩出し、 大会も毎年開催するなど日本オリエンテーリング界でも一目置かれるクラブとなりましたが、 全日本入賞に手が届くまでになるにはそれから更に10年の月日を要しました。

 戸上選手は小山様が2度目のコーチとして東工大OLTをインカレリレー入賞に導いた直後の 2012年4月に入学。 早い時期から小山様がチームリーダーとして率いる オリエンテーリングクラブ・トータスにも入会し、 尾崎弘和・野本圭介と並ぶ小山様の三大教え子の一人として快進撃を続けてきました。 2014年には東工大OLTの現役生男子として初のユニバーシアード日本代表入り。 2015年3月に開催された全日本大会では 給水コントロールでパンチを忘れる痛恨のミスで失格になったものの そのタイムは東工大OLT現役生として歴代最高の8位相当という見事なもの。 2015年インカレスプリントでは優勝候補の証であるシード選手に選ばれるなど 注目が集まっていました。

 ミドル競技は優勝タイムが25〜35分となるようにコース設定され、 終始一貫して難しいコースが特徴。 今回の大会でもこうしたミドル競技のコンセプトに相応しい 気を抜けるところのないコースが用意されました。 戸上選手、このコースを優勝者の1.1倍にあたる33分51秒で走って6位入賞。 巡航速度108.1%、ミス率11.4%、全22のレッグのうち30秒を超えるミスは3ヶ所だけ という内容でした。

 優勝は小山様と一緒に2度ユニバーシアードに行った男子では唯一の選手として知られる OLCルーパーの谷川選手で30分17秒。 東工大OLT関係者では戸上選手のほか 東海高校出身の大久保選手が男子20歳以下一般上級クラス(M20A)で2位に入りました。



勝負に用いられたコース(拡大)。


表彰台に上った戸上選手。出典:上林氏の写真館。


過去の全日本大会での東工大OLT関係者の最高成績。 ★は現役生、太字は入賞(6位以内)。
年度ロングスプリントミドル
200131位(円井基史)  
20024位(円井基史)  
200318位(円井基史)  
200410位(円井基史)  
200524位(円井基史)  
200610位(円井基史)  
200714位(円井基史)  
20088位(円井基史)13位(小山温史) 
200914位(円井基史)出場なし 
201010位(円井基史)12位(新城大樹★) 
201113位(円井基史)競技不成立 
201219位(円井基史)20位(新城大樹)17位(小山温史)
20135位(円井基史)出場なし出場なし
201417位(円井基史)出場なし13位(戸上直哉★)
2015 22位(大久保雄真★)6位(戸上直哉★)


参考URL:


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